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騎士の俺がお妃様!?  作者: 現野翔子
魔王国編

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魔王国の食事

 メルと遊びつつ、ラクエウスに教わりつつ、書物から学びつつの日常が続いた。ファルクスは忙しそうにしているが、食事を共に取れないほどではなく、休日も共に過ごしてくれている。その間を埋めるように今日はミールウスが一緒だ。メルも仕事をしているようで、空を飛んでいる姿もよく見かけるようになった。手を振れば反応してくれるだろうか。

「何してるの?見えないと思うよ。」

 ラクエウスとの勉強の合間にミールウスも一緒に休憩中だ。たまにはラクエウスだけでなくミールウスからも話を聞くことで得られるものは多くなるだろうと今日は参加してくれたのだ。ラクエウスとの勉強では、竜や魔人、鳥人などの特性について教えてもらっており、竜のメルについての話にも当然なった。竜はメルが見せてくれたように竜の姿と人の姿を持っている。その鱗の色は様々。竜型の鱗と人型の髪色が同じ、瞳の色は竜型でも人型でも同じ。竜型でも会話が可能だが、特に竜から人に伝えるためには少々技術が必要で、メルは十歳の頃にできるようになった。ミールウスも全身を鳥にしている時でも人語での会話が可能らしい。

 家の内部のことは十分に教えてもらった。一日の終わりでもファルクスは元気そうで、ご機嫌に手を出してくる日すらある。それでも間食を一緒に取れない日がある程度には忙しそうだ。その時間を埋めるように花壇の手入れを任された。一部薬草畑に変更したのは俺の希望だ。出来たものも積極的にお菓子や食事に使ってもらっている。揚げるだけで美味しい薬草もあり、それらの世話は俺がしている。治癒術は対象の生命力を活性化するため、毎日少しだけ掛けることで薬草が必死に成長してくれる。種類によっては大きくなって味が落ちるが、味の良くなるものもある。その実験をしている物と、味が良くなると分かっているから魔力を与えている物。魔力を与えたり治癒術を掛けたりする担当が俺だ。その仕事は朝にするが、薬草の確認は昼にも夜にも行う。そろそろ見に行こうか。

「それなら庭で茶にしましょう。今日はファルクスも時間を取れるそうですから。」

 昨日取れなかった分だろうか。それなら俺も張り切って茶を振る舞おう。今朝収穫した薬草も使って菓子を作ってもらっている。どんな出来になっているだろう。

 二人を連れて庭に向かう。薬草の葉は瑞々しく、土の状態も悪くない。水を昼にも遣る薬草の土には水を含ませ、花壇の手入れには区切りを付ける。俺も手を洗い、茶の用意に取り掛かる。令嬢教育を受けた際にお茶の淹れ方も学んだ。侍女を連れる立場ではあるが、自分より高位の相手には茶を振る舞うこともある。フラウは伯爵令嬢のためその機会も多いと学んだのだが、あまりその機会はなかった。この家の人くらいにしか振る舞えていない。

 侍女がお菓子と茶の用意を持ち、ファルクスを待って茶を淹れる。薬草と湯の量、蒸らす時間を慎重に測り、彼に差し出す。自信はあるが彼の感想が聞きたい。

「美味いよ。」

 自分で飲んでみても良い出来だ。お菓子も美味しく調理してくれており、十分休息になりそうだ。お茶とお菓子で一呼吸置き、ファルクスは今後の予定を聞かせてくれる。離れている間の共有などは済み、今日は日程の調整を行っていたそうだ。何の日程かというと、俺とファルクスの結婚報告会の日程だ。結婚式は魔王国とヴェルート王国の国境でさっと行ったが、急な話だったため魔王国側の参列者は少なかった。そのため結婚報告会という形で屋外パーティーを開催するそうだ。俺達は一通り挨拶し、祝福の言葉を受け取ればそれで役割は終わり。その後は誰でも参加できるお祭りだ。自由時間になってから魔王陛下や魔王妃殿下への挨拶は行う。弟殿下はコンシアンス王国との問題解決のため欠席だ。

「メルも連れて行こう。放っておいたら自分で親には会いに行かないだろう、あいつは。」

 ミールウスからは、ファルクスに卵が預けられ、彼もメルを育てるために協力したと聞いている。メルとしてはその二人とラクエウスあたりが親のような認識なのだろうか。いや、毎日や毎週会っていたなら関係性は悪くないのだろう。どのような距離感になっているのだろうと気にはなるが、上手く聞くための言葉が思いつかない。今は何も聞かないでおこう。会っている様子を見れば分かるかもしれない。

 移動の日程に関してもメルを連れて行くなら馬に乗るより速いと短めに設定された。ミールウスは自分で飛んで行き、俺とファルクスはメルに乗せてもらう。ラクエウスはやはりお留守番。ファルクスかラクエウスのどちらかが必ず領地に残るそうだ。


 楽しみに待った王都行き。ミールウスは一足先に出立した。王都で合流予定で、メルの背にファルクスと共に乗せてもらう。以前ファルクスと乗った時同様に、いやそれ以上に風を感じる。メルの鱗で落ちないよう固定してくれている上、ファルクスも抱きしめてくれているため不安はない。二人で一つの鱗に固定されている状態だと確認できるほど余裕がある。

 今回は前回より見える範囲も広い。ファルクスの領地から大きな街道が二方向に伸びている。片方が王都、片方が弟殿下の領地に繋がる道らしい。あの街に何があって、あの街はこれが特徴、と色々聞かせてくれる。あちらにはこの種族が多く住んでおり、あちらにはこの種族の集落がある、という話も聞けた。それらの種族の特徴だけでなく、その礼儀作法や歓迎の挨拶の部分なども今後学んでいく部分だ。

 そんな話をしているうちに下降が始められ、王都の外れに着地した。竜で街中に着地するなんてとんでもなく、魔王城に直接でもなく王都の街並みを歩いて楽しませてくれるそうだ。メルも一緒だが、手を繋いで歩く。片手はファルクスと、もう片手はメルと。ファルクスの手は優しく包む余裕があるが、メルの手はしっかりと握り込んできており、逃さないと言われているようだ。竜としてはまだ力加減も上手くできない子どもなのかもしれない。両手が塞がっているせいで、あれ、と指し示すこともできない。街の雰囲気は楽しめる。ここはメルの希望も叶えてあげよう。

 二人と手を繋いだまま、住民達の声に応える。ファルクスは魔王陛下とよく似ているのか、彼自身が王都でも広く顔を知られているのか、何度も声を掛けられた。荷物になるからと祝福の贈り物は結婚発表会にて受け取ると返し、ここでは受け取らずに散策を続ける。朝食はしっかり取った。移動もメルの背に乗っているだけで運動なんてしていない。それなのにお腹が空いてきた。昼食はどこで取るのだろう。

「竜も魔人も人間も食べられる料理を出す店がある。案内しよう。」

 大通りにあったその店の看板には鳥のような絵も狼のような絵も書かれていた。様々な種族に対応した料理が出されると期待できる。事前に聞いていた通り、種族名に禁忌と書かれている料理もある。これは禁忌食材、その種族にとって毒になる食材が使われているという表記で、誤って注文してしまわないための記述だそうだ。確かにこれは欠かせない。ものによっては追加料金を払うことでその食材を除いて調理もしてもらえる。今日はそんなことをしなくても食べられる物にしよう。

 見慣れた料理名もあるが初めて見る料理もある。初めての物の中から選びたい。どんな味か想像つかないため、二人からの助言も欲しい。

「それならこれはどうだ?俺も気に入っているものだ。辛すぎないが少し刺激的な味だ。」

 お勧めに従い、ファルクスとメルもそれぞれの料理を選んだ。待っている間も店内には肉や野菜の焼けた匂いやスープの香りが広がっており、より食欲が刺激される。店員さんが俺達の机の近くを通る度に、あれが俺達のかな、今度こそそうかな、と落ち着かない。子どものような態度にファルクスも小さく笑っている。店員さんも通り過ぎる時に微笑みかけ、もうちょっと待ってねと声を掛けてくれた。子供扱いだろうか。周囲を見ても体格は様々で、俺が特別子どもに見られる理由は分からない。態度だろうか。もう少し大人しく待っていよう。

 せっかく大人しくと意識し始めたのにそれ以上は待つことなく料理が到着した。ほんのりと赤みがかった透明感のあるスープに肉や野菜が浸かっている。パンはヴェルート王国と変わらない見た目と手触りだ。ファルクスの頼んだ料理はスープの色が違う鍋に見える。メルは肉がたくさんで、中には表面も赤い物まであった。

「竜は生肉を食べられるから。これは色んな焼き加減の肉の盛り合わせ。」

 他の肉食獣系の獣人も食べられるものだ。これは習ったから覚えている。温かいうちに自分の料理に手を付けた。見た目は透明感のある赤で少々辛そうだが、食べても辛さは第一に来ない。よく煮込まれており、温かく柔らかなお肉と野菜の甘味に、ほっとする味わいだ。そう油断していると遅れて爽やかな辛味、飲み込んだ後には舌にピリピリと痺れるような辛味が残る。お肉も野菜も、スープに浸したパンもいくらでも食べられそうだ。

 食べ終わる頃には体がぽかぽかとしていた。俺よりも量の多かったメルも食べ終わるところだった。満足した時間を過ごし、通りに戻る。コートも着なくて良いくらい暖かい。ほんのりと辛いあの料理が良かったのだろうか。

「そんなにか?確かに体は温かくなるが。」

 俺としてもあくまで、ほんのりと、だ。そこまで辛いと思っているわけではない。同時に王都の甘い物も気になる。まだお腹に空きがないため、腹ごなしに歩きつつ気になる店を探して行こう。

 喫茶店以外も見ていく中で香水の店を見つけた。ヴェルート王国でミールウスから少しだけ魔王国の香水店の特徴を聞いている。自分の目で確かめてみる良い機会だ。外観は色鮮やかで、看板にはどの種族向けの香水を置いているか記載されている。人間向けはないが、並べられ方などの特徴を見学するくらいは良いだろう。ついでにミールウスへの贈り物を選んでも良い。俺が試しに嗅いでみても大丈夫なのだろうか。

「近くの店見てて良い?少ししたら店の入口に戻ってくるから。」

 メルの希望にファルクスが送り出す言葉を掛け、二人で香水店に足を踏み入れる。内部は天井まで届く仕切りでこの種族向けとはっきり分けられており、確かにこれはヴェルート王国の香水店で興味深いと言うミールウスも理解できる。入口付近で店員さんが声を掛けてくれたため、人間と魔人だが鳥人の友人に香水を贈りたいと伝えた。そうすると鳥人向けの香水の並ぶ机に案内してくれる。匂いを嗅ぐだけなら問題ないそうだ。考えてみれば当たり前だ。他の種族の人に会う時にも着けるなら、匂いだけで他の誰かが体調不良になるものなど着けて良いわけがない。ただし自分の体に振りかけるなどして試すことは禁止。こちらが身体に害を与えるという部分になる。

 幾つか嗅がせてもらう。甘い果実のような香り、甘さと爽やかさを両立させる花のような香り、爽やかな薬草のような香り、少し刺激的な香辛料のような香り。他種族向けの店だからかヴェルート王国に比べれば種族毎に用意された種類は少ないが、どれ一つとして似た香りはない。香水をあまり使って来なかった俺からすれば十分な品揃えに思える。同時に違いのあまり分からない俺でも差の分かる香水ばかりということは慣れた人には物足りない品揃えなのかもしれない。値段はヴェルート王国での俺の給料でも買える程度だが、今の俺のお小遣いはどのくらいなのだろう。

「今どの程度残っているかは分からないが、ここの香水と比べるなら気にしなくても良いくらいには渡している。どうしても制限しなければならない時間がある以上、他の部分では不自由させたくないからな。」

 具体的な金額の話を外ではしない。今持っているわけではなくとも、どこで誰が聞いているか分からない以上、わざわざ誘拐されたり襲撃されたりする危険を自ら高める必要はない。どうしても制限しなければならない時間は多種族との交流の時間の話だろうか。妻として立つなら女装する必要もあるため、そのことだろうか。

 ともかくお金の心配をしなくて良いなら好きに選べる。ミールウスは特にヴェルート王国での行動が軟派な男だった。危険な男なのに柔和な態度と甘い表情で警戒心を解いてくる。この甘く爽やかな花の香りにしようか。表面上の彼には似合うだろう。

 香水の購入も済ませ、綺麗な箱に詰めてもらった。満足な収穫だが、様々な匂いを続けて嗅いだせいか、少々頭がくらくらする。メルが戻ってきてもファルクスに支えられたままだ。

「喫茶店で休憩するか?美味しいシフォンケーキの店がある。」

 食べたい。頭がくらくらするだけで気分は悪くなっていない。少し歩き、頭を使い、ふんわりとしたシフォンケーキが入るくらいにはお腹も空いている。案内を受けるうちに頭のくらくら感も減ってきた。シフォンケーキという同じ菓子はある。その味はどうだろう。店によって違いはあるが、それ以上に大きな違いはあるのだろうか。

 案内された店はまず扉が大きく、天井も高かった。内装はゴツゴツとした岩にフリルやレースの飾りが付けられているような独特な感性を持っている。格好良いような可愛いような、自然のような人工的のような。店員さんも大きく、見たことのないほどの身長だ。目の前に胴体がある。手を伸ばしてようやく彼の頭に届きそうなくらいだ。

「この店は大柄な獣人が多く働いている。一般的な厨房では入れないことも多いそうでな。力も強いから繊細な作業を不得手とする者も多く、力仕事以外では嫌煙されることも多かった。開店は、先々代だったか?」

「覚えてくださってるんですか!光栄です。ええ、おかげで俺等みたいな者も料理で食っていけるようになりました。」

 格好良さの中にほんのりと可愛さの混ざる制服がよく似合っている。料理一覧にも繊細そうな物が並び、特に菓子類が中心だ。今回の目的はシフォンケーキと決めている。しかしその中にもプレーンシフォンケーキ、蜂蜜シフォンケーキ、紅茶シフォンケーキ、種々の木の実のシフォンケーキなど種類が豊富だ。生クリームや振りかける木の実、果物類など追加で乗せることもできる。食欲が戻ってきたとは言え、まだそこまでお腹は空いていないため、追加の具材は控えめにしよう。生クリームもお腹が膨れるため今回は諦める。木の実類もお腹が張るか。

 顔を上げればファルクスとメルは既に何を注文するか決めたようで、俺を見て待っていた。俺も決めた。紅茶シフォンケーキにしよう。追加の具材はなし。初めてのためシンプルな状態で楽しもう。飲み物は店員さんの勧めるままに注文した。

 午後のお茶の時間には早いからか店内は空いている。だからファルクスは店員さんと話していたのだろう。知り合いのようだったが、王族に対する畏まった態度とまでは言えないように見えた。大柄な獣人の先々代、のため何年くらい前のことになるのだろう。

「何年前かは忘れたが、ここでは王子相手でもあんなものだ。必要な時に必要な行動が取れればそれで良い。」

 むしろ魔王国のほうが気楽に過ごせるかもしれない。まだ各種族特有の部分に触れていないからだろうか。そんなことを考えているとそれぞれの注文した物が届いた。ファルクスの菓子は魔力豊富と記載されていたワッフルだ。魔人向けとの記載はなかったが、魔力の豊富さは魔人が重視する。魔力を大量に消費した直後なら鳥人や竜でも重視する場合もあるがあるため、どの種族向けという記載ではないのだろう。

「魔人や竜は数が少ないからな。俺達向けだと経営が成り立たない。専属に雇えば作ってもらい放題だ。他の種族向けでも美味しく食べられるため、そこまで困ることもない。」

 魔力回復だけに重きを置くなら薬がある。食事にその薬を入れるだけでも味はともかく効果は得られるため、魔人向けとしての店にはならない。何より魔人は数が少なく、彼らは歴代魔王の系譜に連なる者。ほとんど専属料理人に作ってもらえる立場のため、大衆向けの店は必要ない。竜も各々対応しており、魔花から直接魔力を食うなどしている。大衆向けの店で食事をする際は単なる嗜好で、生命維持に必要な物ではない。竜向けの料理が少ないことにも納得だ。その割にメルは食事を好んで、空腹を訴える。今回も菓子というより軽食と言えそうな物を三つも注文していた。魔人と鳥人に育てられたからだろうか。

「メルの巣にも魔花があるんだけどな。俺の領地で魔物発生率が低いのもそのおかげだ。」

 魔力が濃すぎると魔物が発生しやすい。それを食う竜が魔花の傍にいて魔力を食らうと魔力濃度は下がり、魔物も発生しにくくなる。十分食べているはずなのにメルは空腹になるらしい。

「別腹だよ。フラールだってデザートは入るだろ。」

「メルはまだ成長期だからな。人間の体の成長は止まったが、竜の体はまだ大きくなる。」

 どこかファルクスも誇らしげだ。自分の子のような感覚なのだろうか。まだまだ大きくなるという言葉にも説得力を感じるほど、メルは沢山食べている。間食なのに三人前くらい注文しており、それで別腹。あの竜の巨体をさらに成長させると考えれば順当な量なのかもしれない。美味しい物が食べたい気持ちも分かる。

 話はさておき、俺も紅茶シフォンケーキも味わおう。ファルクスの話から高まっていた期待にも答えてくれるふわふわ食感で、ほんのりとした香ばしい紅茶の風味に十分な甘さが舌を喜ばせてくれる。何を飲みながら食べようか迷う味だ。今回は店員さんお勧めのピーチティー。桃の風味のする、砂糖が入っていないはずなのに甘さの感じられる紅茶だ。紅茶風味のシフォンケーキに桃風味の紅茶。不思議な気分だ。

 俺が少し味わっている間に、メルはサンドイッチを半人前も食べていた。純粋に口が大きいせいか、お腹が空いているから食べるのも速くなっているのか。ファルクスもココア味ワッフルを楽しんでいる。

「一口食べるか?」

 あーん、と差し出されるまま口で受け取る。サクサクした表面が面白いワッフルだ。ココアの香ばしさもあり、こちらは甘さ控えめ、少し塩味も感じられる。単純な甘さだけとは違う、別の種類の美味しさだ。飲み込み、ファルクスを見ればにこにこと俺を眺めている。何か良いことでもあったのだろうか。メルに聞こうとしてもビーフシチューに夢中でこちらを見ていない。ファルクスもワッフルを味わっただけだろうか。俺も一口貰ったから、シフォンケーキも一口食べさせてあげよう。今度は俺がフォークで差し出す。甘い物が苦手でないことは家で一緒にお菓子を食べて知っている。紅茶風味のする甘いシフォンケーキも一緒に美味しく食べられるだろう。

 柔らかいケーキはすぐに飲み込めてしまうが、後味も口に残ってくれるため食べた満足感は高い。ファルクスも美味しそうに食べてくれた。一人で食べても美味しいが、一緒に楽しんでくれる人がいるならより充実した時間になる。ファルクスの領地に戻ってもまた一緒に出掛けられるだろうか。

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