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リング~家族の絆 石橋を叩いて渡りたい~  作者: オスゴリラ
第1章
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第46話

「あれはトカゲよね?」


「確かにトカゲだわ」


「トカゲ野郎かよ」


「不細工トカゲ」


案の定、魔物に襲われている女性がいた。そして女性と対峙しているのがトカゲ。しかも二足歩行ときたもんだ。そのトカゲの腹部以外は鱗に覆われ、体格はかなりゴツイ。おまけに右手に二メートルはある棒切れまで装備しているとは、なかなかに面倒な相手だ。

一方女性の方は、しっかりとした兜と鎧にレガースに籠手と完全武装。それに右手に剣を装備し、なかなか様になっている。まるでプロの探索者のような出で立ちだった。



何度か女性が右手に持った剣で切りつけるが、鱗の覆われているからなのか切れた形跡もなく効果は薄く、反撃も受けて状況はあまり良さそうではなかった。しかし俺達には有効な相手だろうと判断し、娘二人に指示を出す。女性を襲うなんぞ十年早いんだよ。この鱗野郎め!


俺の指示に従い彩乃が鱗野郎の右手側から金属バットで襲いかかる。勿論、鱗野郎もそれに反応し棒切れで攻撃を防ぎ(ふせぎ)耐える。が、間髪入れず左側から詩織がシールドで殴り、その場から離脱すると同時にスタンガンを当てる。鱗に付着しているヌメリにスタンガンの効果がのり、少し硬直した所に真正面から懐に入った俺が腹部に拳を叩きつけ、背後に回り込んでいた美晴が木刀を振りかぶり強烈な一撃を放った。

ヒュー♪我が家の女性陣は本当にセンスが良い。素晴らしい連携だ。それに外皮が硬い奴ほど内側が弱点と言われてるから打撃も効いてるだろ。


黒く霧散していくのを見届け謎の女性へと向き直る。すると何か違和感を覚えた。


「大丈夫でしたか?」


「ありがとうございます。ご助力感謝します」


何だろうこの違和感。


「お一人でここまで?」


「ええ、お恥ずかしながらソロの探索者でして」


別に恥ずかしくはないと思うが?違和感は何処だろう。


「もし、出られるつもりなら地上までご一緒しましょうか?」


「お願いしてもいいのですか?非常に助かります」


安堵している様子の彼女を見ても違和感しか感じられない。すると木刀を握りしめ一歩前に出る美晴が一言。


「宗ちゃん、この人人間じゃない」


え?人間じゃない?何処が?


「化粧しているのに化粧の匂いもしないし、女性特有の匂いもしない。何より宗ちゃんに色目を使ってる」


いやいや、最後のは関係ないよね?そもそも俺は美晴一筋だぞ?


「そうね、この人汗すら掻いてないわよ」


「防具も髪も不思議なほど綺麗なままだし」


違和感があっても見つけられなかったよ。貴方達の観察眼には感服いたします。

じゃぁ、目の前にいるこの女性は一体何者で?とても魔物に見えませんが?


「フフフ、私が人間ではないですって?色目を使ってるですって?貴方達面白いわね」


色目は個人的感想だから無視しろよい。ここで彩乃と詩織も戦闘態勢に入る。


「フフフ、いいわね貴方達。これ程簡単にバレたのは初めてよ?特にそこのお嬢さん、良く見ているわ。お嬢さん言う通り私は人ではないわね。だけど魔物でもないわよ?」


お嬢さんと呼ばれてまんざらでもない表情をしている美晴は置いといて。人でない事を認めた謎の女性は兜を脱いだ。ほぉぅ娘達と同様に綺麗な顔立ちだ。美晴には敵わないようだがな!←美晴一途補正




「とりあえずお茶にしましょうか」


謎の女性が指をパチンと鳴らすと、突然俺達の目の前にテーブルセットが現れる。勿論ティーセット付きで。多分中身は紅茶だな。


「どうぞ、お座りになってくださいな」


座ると何処か別次元に連れていくとかないよな?


「ありがとう。私はお呼ばれするわ」


彩乃が何か納得したのか椅子に座った。それに続き詩織、美晴、と順に座り始めた。しょうがない俺もご相伴(ごしょうばん)与り(あずかり)ますかね。だ、大丈夫だよな?

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