第40話
その後、彼女達の着替えの入った衣装ケースを洗面所に持って行った俺は現在リビングで寛ぎタイム。そして彼女達が団欒部屋の改装で沸いている間、空気だったスライム君を撫でながら気になっていたステータス画面を起動させた。
国籍:日本国
名前:武田宗一郎
ランク:☆4
スキル:一家団欒『四次元に部屋を作成(ランク依存)』
ランク☆4とはこりゃまた・・・二つもランクアップしているとはね。☆3でトイレ、☆4でお風呂って事だろうか?もし☆10になるといったい・・とまぁ考えても仕方無いかそのうち分かる話だし。今は本当に良いスキルを手に入れた事を喜ぼう。
因みに戮力協心の指輪はアタッカーである彩乃に渡してある。
「宗ちゃん、電気がないと髪が乾かせな~い」
美晴が髪を乾かせないと愚痴をこぼしてきた。電気は通っていないのだから諦メロン。て言うか君達ドライヤー持ってきてたの?
「原理は知らないけど、お湯は出るんだろ?その内電気も使えるようになるんじゃない?」知らんけど。
「じゃぁ、パパがランクアップを頑張ればいい話ね」
おいおい簡単に言ってくれるなよ。今回のランクアップだって俺の予想の斜め上の結果だったし、そろそろ足腰にくるアラフィフだぞ?あと数年で初老だぞ?まぁ頑張れと言われれば頑張るけどさ・・・
しかし強さを表すランクをどういう基準でを決めているのかが謎だ。俺だってそこそこ強くはなってきているとは思うが、指輪の取得も影響しているのか?だけど譲渡も出来るしな~。う~む謎だ。
俺達は昼食をとりながら目標の十階層を目指す上で何を注意すべきかを話し合っている。
一応は彩乃と詩織がインターネットで調べた所での情報だが、リスクが勝っているダンジョン探索は、過疎化が進行しすぎている為に情報が少ないとの事。特にこんな田舎のダンジョンは不人気なのだからサイトの更新なんて滅多にない。その少ない情報の中に一つだけ奇妙なブログがあったらしく、その内容は実にシンプルで・・・”神隠し”だ。
当時、過疎化の進んでいたこのダンジョンでの目撃情報は彼一人の証言だった上に、ダンジョン協会の入出記録にも異常がなく何処の誰が神隠しにあったのかが分からないでいた。その彼のブログには、ダンジョン内で魔物に襲われている女性を発見した彼が加勢し、二人で何とか魔物を倒す事に成功するのだが、一言二言話した後突然女性が消えていなくなったとの事。
この話を聞いた感想だが、その彼は夢を見ていたか、女性が以前にそこで命を落とした幽霊であるか、魔物の類じゃないかと感じた。そもそもダンジョン協会の入出管理はしっかりとされているはずだろうし、その女性とされる人物は人間じゃない可能性がある。前提として、これが本当の体験談ならの話だが。
「それでその後どうなったの?」
「そのブログは更新がされていないから不明ね。因みに十階層の話よ」
出来れば遭遇したくはないが、まぁ行ってみなきゃ分からないな。もし出会っても危害は無かったみたいだし頭の片隅にでも入れておこう。
それより魔物の情報が欲しいのだが?調べているんだろ?
八階層では猪に鹿に兎が出現するみたいだ。猪!鹿!兎?・・惜しい!そこは蝶でいいだろ!
そして九階層ではコボルトと言われる頭部が犬の人型の妖精とされる魔物で、この一種類しか出現しなくそれ程強くないとの事だが、重要なのはこの先。”仲間を呼び寄せる”特技を持っている為面倒この上ない魔物となっている。




