第28話
ダンジョンを出てから近くのコンビニでスイーツを買わされたのは言うまでもないが、家に帰る前にペットショップへと向かう。
家から少し離れた場所に大型のショッピングモールがあり、その中にペットショップがある。数年前までは家の近くにペットショップが有ったがつぶれてしまって今はもう無い。
「着いたぞ~」
三人揃ってペットショップへと入る。
そして俺達を待ち構えていたのは沢山の小動物達。凄く可愛い動物達に後髪を引かれながら目的のグッズの前にたどり着いた。が、俺の後ろには誰もいない。少し戻って小動物達がいた場所に行くと、彼女達が目をハートにしてガラス越しに『可愛い~』と言いながら凝視していた。
そりゃぁどんな動物でも赤ちゃんの時は可愛いだろ。と、思っても口に出せない。
目的が違うだろとも言えない俺は、彼女達の後ろから黙って見ているしかなかった。
かれこれ十五分は経っただろうか。
漸く癒され堪能した彼女達が俺へと振り向いた。
「満足したかい?」
栄養補給が完了したかのように彼女達は満面の笑みで『うん』と返事した。
そりゃ良かった。これで日々のストレスが解消されたのなら安いもんさね。
そしてグッズ選びは彼女達の独断と偏見により、次々と買い物かごの中へと放り込まれていく。
食べ物は分かるが、飲み物入れはいらないだろ?と思ったが、ここでも俺は何も言えない。おしっこマットを買わなかっただけで十分だ。
あとはショッピングモール内のスーパーで少し買い物をし帰宅した。
帰宅して直ぐに荷物を纏めてダンジョンに向かう。ペットショップで買った物を一家団欒部屋に持っていくのもあるが、美晴が『ご飯をたべさせたい』と言い出したのも理由の一つだ。
そして夕飯の準備に詩織を残して美晴と共にダンジョン協会事務所の建物に入った時の事だった。
建物内がざわざわと騒がしい。十数人もの人が建物内でダンジョンに潜る準備をしているようだった。
その人達の服装は迷彩服で揃えられ、銃を持っている。自衛隊だろうか。
ダンジョン内では銃火器類の効果は地球上より落ちるとされているが、上層階ではある程度の効果があるらしい。と探索者講習のおじさんが言っていた。
俺達からすれば、銃なんて使ってほしくはない。もし流れ弾が当たった時はどうしてくれる?実際銃社会のアメリカさんでは流れ弾での死亡事故があり、そのうちダンジョン内の持ち込みに規制がかかるのでは?と俺は思っている。
そんな自衛隊の横をすり抜け、俺と美晴はダンジョンの階段を降りていった。




