第27話
さてと。このスライムは仲・・間で良いんだよな?
ペット枠は良いとして、エサは?地上で飼えるのか?そもそも一緒に地上に出れるのか?
確かヨウカンを持ってきてたはずだから・・・あったあった。
「これ食うかな?」
スライムの前にヨウカンを置き様子を伺った。
「スラちゃん待て!待てだよ~」
へっ?何?スラちゃん?もう名前付けた感じなの?
餌付けでもするの?と言うか言葉分かるのか?
するとヨウカンに向かって移動してたスライムが止まった。
え?何?待ってるのか?
やはりスライムはフルフル震わせながら動かない。
もしかして・・言葉理解しているかも知れん。
「スラちゃん。えらいでちゅね~。食べても良いでちゅよ~」
美晴が食べるのを許可したとたん、食べ始めたのを見て俺は確信した。マジで言葉を理解してるんだな。このスライムは。
「ところで、地上に連れて帰る事は出来るのか?」
「たぶん無理じゃない?倒した時に黒い霧となって消えて無くなるのだから、生物じゃないでしょ?だからダンジョン内限定の魔物ってことで出られないと思うよ」
そりゃあそうか。ダンジョンの仕様なら仕方がない。
なら、このスライムは何処で飼うとしようか。
って・・一択だよな・・この部屋しかないよな?
しかし、ペット用のゲージなんて物は無いしどうすっかな。いや、待てよ?『待て』が出来るのだから、放し飼いは可能かも知れん。
「じゃあ、ここで飼うとして、ペット用品を一式揃えるととするか」
「別に揃えなくてもいいんじゃないかしら」
どゆこと?
「さっき言ったでしょ。生物じゃないって。だから食事が絶対に必要って訳じゃないでしょ」
いやしかしだな・・・
「揃える!スラちゃんは私の子なの!」
えぇぇぇぇ!!
「ママ!」
スライムをギュッと抱きしめている美晴を見て、詩織も諦めたようだ。
「ハア、分かったわよ。で、どうするの?ここで飼うなら誰かがここに来て面倒見なきゃいけないのよ?」
だよな。誰かがここに来なきゃ世話が出来ない。
美晴がウルウルさせながらこっちを見ているし・・必然的に俺だよな。
分かりました分かりました。
私が仕事の帰り道に寄ればいいんですよね。
「俺が仕事の帰り道に寄るよ」
どのみち、スライムについて調べてみないとな。
エサの量は?水は必要なのか?一緒に戦闘は可能なのか?
分からない事は沢山ある。
意思疎通・・まあ一方通行ではあるが出来る事が救いだな。
「今日はこれ位にして帰るか。ペットショップにも行かないといけないしな」




