第25話
目の端の視界に確かに捉えたそれはスライムだった。
数は一匹。天井から湧き出たであろうスライムが、天井から剥がれ落ちようとしていた。
「逃げろ!スライムが落ちてくるぞ!」
そう言い俺は飛びのいた時に、手にしていたスライムのドロップ品を落としてしまった。
「あっ!」
しまった!やってしまった!
せっかくのドロップ品が喰われてしまう!と思ったが既に手遅れ。
見事にドロップ品が転がり止まった所に、奇跡の着地をしたスライムの体内に取り込まれようとしていた。
「パパ。罰としてスイーツ一万円分の奢りよ」
トホホ・・
よく分からないドロップ品一つでスイーツかよ。
しかも安いのか高いのか分からないものに一万円とかガメついな。俺の小遣いが無くなってしまうじゃないか。
シュワシュワと音をたてながらドロップ品がどんどん吸収されていく。
そして跡形もなく吸収されてしまった時、俺の頭の中で音が鳴った。
『ピロン』
へ?何?
辺りを見回し、美晴と詩織を見る。
しかし先程の音が聞こえた様子はない。
え?今の聞こえなかった?もしかして俺だけ?
「宗ちゃんどうしたの?」
「パパ?大丈夫?何かあったの?」
やはり聞こえていなかったみたいだ。
なので一旦このスライムは放置して、部屋の中で話をしようと思う。
「それで何?どういう事?」
「スライムがドロップ品を吸収しきった所で音が鳴ったんだよ『ピロン』てな」
「宗ちゃん。何かしらの変化はない?」
そう言えば特に変化はみられない。身体中を触ってみたが分からない。だとしたらレベルアップ?いや、レベルの概念が無いと言われてるって話だ。一応、力こぶ出してみたが以前の情報が無ければ意味ないよな。
兎に角、音がなるぐらいなら説明とかしてほしいもんだぜ。
・・って誰にだ?ダンジョン?
「まるでゲームのようね。ダンジョンにシステムが作用してるって事なのかしら。でも、今までそう言った話を聞いた事は無いわよ?」
皆で色々と意見を出し合っていた時、突然テーブル上が淡く光だし辺りを包んだ。
「うおっ!」「「きゃっ!」」
まったく次から次へと何なんだよ!俺の頭の処理は限界だぞ!
光が収まりテーブル上に・・・・・スライムかよ!何でここに!
俺達は慌ててテーブルから離脱した。
その時テーブルに足をぶつけてしまい、飲み物やスライムがテーブルから落ちた。
「どういう事なのよ!何でスライムがここに!?」
俺だって聞きたいよ!スライムのリスポーン付近に居るからなのか!?
くそっ、どうする?
俺の火力じゃ足りねぇぞ!
さっきのように爆発させるか?いやいや無茶だ。俺達もただじゃすまない。何かないか。何か。




