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リング~家族の絆 石橋を叩いて渡りたい~  作者: オスゴリラ
第1章
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第21話

まさかの飛びかかりに戸惑いはあったが、無事に怪我すること無く倒せたのでホッとした。

そして実感する。

ここはダンジョン。

今までの常識で立ち回ると危険な目に合うこと。だから初見は特に注意して進もうと誓ったのだった。


「パパやるねぇ。私より強いじゃん」


そりゃ男だからな。まだまだ娘には負けられないよ。


小型の猪が転がっていた場所を見てみると黒い霧となって消えていく所であった。

そしてその場所にドロップ品が見てとれたので、歩いて向かう。


これは牙か?あの猪に牙が生えていたのかは疑問だが、小型すぎて見えなかったのかも知れない。俺はその牙を拾いあげ、紫織に見せた。


「これって売れるのか?」


「五階層までのドロップ品は凄~く安くて、それは百円。六階層から十五階層までが小遣い稼ぎ程度で、食べていけるのが十六階層からって言われているわね」


マジかよ。

そりゃ一般探索者が増えない訳だ。

誰が好き好んで自分の命と引き換えに小遣い稼ぎするんだよ。



何度か小型の猪を狩りながら歩を進め、漸く五階層への階段前に到着した。


紫織からの情報では、五階層は一階層から四階層の敵が複数現れるとの事で、一~四階層の復習的な感じらしい。『らしい』と言うのは、誰が言ったかは知らないが、『ダンジョンに慣れる為の練習階層じゃないか?』と言われた事があったそうだ。何故かその後、世界中で常識とされ、初心者はダンジョンに慣れるまで一~五階層を繰り返し練習していくのがセオリーとなっているらしい。二階層のスライムでどんな練習をするのかは知らないが。


「世界の常識っておかしくないか?一階層は寝てるし、三階層はバッタに四階層は子犬程の猪だぞ?苦戦する所なんてないのじゃないか?」


「私だって知らないわよ。文句ならそれを言い出した人に言ってよ」


確かに紫織に言ってもしょうがないよな。

一応は初心者なのだから、俺達は気を引き締め五階層の階段を降りていった。




五階層に降り立った俺達は、魔物を探し先を進む。

キラーマウス、スライム、カミキリバッタ、猪、初心者には手頃な相手ではと思う。例えこの四種の魔物が纏めて来ようが相手にはならないだろう。なので俺達は奥へ奥へと歩を進めていった。この後大惨事になることも知らずに。

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