第19話
まずは二階層でスライムと・・・戦いません。
俺達の実力じゃ逃げの一択だ。なので、すぐに三階層に降りる階段へと向かった。
「所で三階層の魔物は何が出てくるんだ?」
「三階層はね、バッタ。カミキリバッタ。」
バッタだぁ?バッタなんぞ踏みつけてプチッだろ。そんな弱っちぃのが三階層なのか?
「五十センチはあるけどね」
お、おおう。デカいな。
まさかの大きさに、ちょっと気持ち悪くなった。
さぁいよいよ三階層に突入だ。
二階層の階段から三階層の階段まではおおよそで五分。案外近い。一般的には素通り階層なので、有難い話しだけども。
階段をゆっくりと降りていく。
年寄りは足腰が弱いから、躓いて転げ落ちるなんて事になったら軽いケガだけですまない可能性もある。なのでゆっくりと・・
「パパ、早く降りてよ。後がつっかえてるんだから」
「年寄りなんだからしかたないだろ」
年寄りには優しくしてほしいもんだ。
たどり着いた三階層。一階層や二階層と変わらず洞窟型の様だ。三階層の魔物がバッタなのに洞窟って・・草原じゃないんかい!っとツッコミをいれたいのをグッと堪える。
三階層の階段の左は行き止まりで、右側が一本道となっていて、俺達はその一本道を進んでいく。
分岐点も無く、道なりに五分程進んだ所で例のバッタと遭遇した。
「紫織。バッタの対応策ってある?」
「無いわね。だけど・・フンッ」
俺達が会話している最中にバッタがジャンプし、俺達に向かってきたと思ったら紫織がフルスイングした。
『パンッ』
紫織の獲物は金属バット。
片手でフルスイングした金属バットは、寸分のくるいなくカミキリバッタにクリーンヒットさせた。
「バッタの攻撃方法って、ジャンプしてからの体当たりだけなのよ。慣れてくると軌道が読みやすいから案外当てるのは簡単だよ」
当てるの簡単・・って貴方の動体視力と反射神経はどうなってるの?相手の行動が読めているから出来る芸当なんだろうけど。貴方は本当にか弱い女の子なのですか?
。
「紫織~。私にその金属バット貸して~。私もやってみた~い」
えっ?待って。貴女もやるの?
貴女に金属バットなんて持たせ・・・『ゾクッ』
み、美晴さんや、笑顔をこちらに向けないで下さい。その笑顔が怖いんです。
美晴が紫織から金属バットを受け取り、肩に乗せる。何処のヤンキーですか?
そして獲物を探しながら歩きだし、一分程で見つけた獲物に素早く駆け寄り、金属バットを振りかぶりフルスイングした。




