第17話
「パパよりダンジョンは詳しいよ?私、五階層までは余裕だし」
スライムは除いて・・
と付け足していたのは仕方ない。
俺も無理だ。
しかし俺の娘達は何故俺に一言もなくダンジョンなんて行ってるんだ?何も聞いてないぞ?
「宗ちゃんゴメ~ン。私が言ってなかったのよ~。言ってたら反対するでしょ~」
そりゃぁ反対するかもな。
息子ならまだしも、娘だから心配するのは仕方ないじゃないか。
「私の娘達よ?弱い訳ないじゃない」
何故かフンスフンス言ってる貴方は、確かに昔・・ゴニョゴニョ・・あっ睨まれた。
確かにウチの娘達はか弱い女性ではないのは間違いない。小さい頃から男の子達に混ざって喧嘩もしてたもんな。男勝りと言う言葉がピッタリと当てはまってしまう。
だけどそれはそれ。相手は魔物で命を落とす探索者は山程いる。『ダンジョンに行ってきま~す。はい、行ってらっしゃ~い』になりません。
まぁ過去の話だから問い詰める事はしませんがね。
「ダンジョンに行ってた事はもういい。大事なのはこれからの話し。俺に相談も無しにダンジョンに行くことは禁止な」
「えぇー。だったら、ママかパパと一緒ならいいの?」
「まぁそうだな。今週末ママと行くけど、一緒に行くか?」
「うーん・・スイーツ探しの旅に出ようかと思ってたんだけどなー」
スイーツ探しの旅ってなんだよ。
お前の頭ん中はスイーツで出来てるんじゃないだろうな?と言うかスイーツの食べ過ぎで最近太ってきたんじゃね?
なんて思っても口には出さない。
これはパパとしての嗜みだ。
知らんけど。
「まっ今週末は一緒に行ってみるよ」
何故か美晴がジッと見ている。
ココロガヨメルトカナイヨネ?
「だったら今週末は三人で行くとして。五階層までは余裕って言ってたろ?何か攻略法でもあるのか?」
「攻略法なんてないよ。基本的に五階層までは力押しでいけるからね。だけど、六階層からはちゃんとしてないとダメらしいけど」
今週末は五階層まで三人で攻略してみるか?俺が一人で潜るこもとも考慮すると有りかも知れない。
週末までは仕事帰りに少し潜り、一家団欒部屋に荷物を運んだりして週末を待った。
そして、先日置いておいた目覚まし時計を確認したが俺の腕時計と時刻は一緒。まぁ世の中そんなに甘くないよな。現在のスキルリングドロップ率でさえ異常なのだ。
あとは余った時間に二階層にまで行き、スライムに餌を与えて和んだりもした。
結果、スライムが懐くことも仲間になることもなく、スライムの後ろ姿を見送ったあと俺も帰宅した。




