第16話
「宗ちゃん、一家団欒のスキルってランクに依存するって話しだったよね?」
あぁ確かにそう表示されてたよな。
ステータスを見てみよう。
国籍:日本国
名前:武田宗一郎
ランク:☆2
スキル:戮力協心『魔物に与えるダメージ+二%×共闘者』
スキル:一家団欒『四次元に部屋を作成(ランク依存)』
あれ?いつの間にかランクが上がってるのですが?指輪を手に入れた時かな?
スキルの項目にばっかりに目が行ってて気がつかなかったのかも知れない。
「ランク依存ってなってるな。ちなみに、今確認したらランク☆2になってたよ。たぶんスキルが気になってランクの確認してなかったよ」
「じゃぁ、ランク☆1から☆2の変化はわからないとして、☆2から☆3に変化するならトイレやお風呂が追加される気がするの。だから宗ちゃんは気合い入れてランクアップよろしくね」
確かにそうかも知れないが、部屋の大きさが拡張される事も有りそうなんだけどとは言えない。
今、目の前で瞳を輝かせながら『ダンジョンで快適に過ごせる~』なんて言いながらクルクル廻る美晴を見て言葉を呑込んだ。
「それじゃ、家に帰ろうか」
俺は荷物の鞄やリュックに膨らませたビニール袋を詰めて帰り支度を始めた。
持ってきた荷物が減っていると、受付で怪しまれる可能性を配慮しての事だ。
あと、忘れていけないのは時計だ。
目覚まし時計を置いておいて、次回来る時に時間の進み具合を確認すればいいだろう。
「ただいま~」
「お帰り~。遅かったわね。何処に行ってたの?」
この声は鉄砲玉の紫織か。
今日は平日だから、帰ってるんだな。
当たり前の話しなのだが。
「何か久しぶりだな紫織」
「パパは何を言ってるの?毎日帰って来てるでしょ?ボケが始まったの?」
いやいやアナタ休日は家にいないじゃないか。
とは言わない。
俺の娘達は気が強く口が立つ。
そんな俺は、口喧嘩で勝った事がない。
なので不毛な争いは避けるのが吉なのだ。
逃げてる訳じゃない。断じてない。
世のお父さん達は娘に勝てる自信が有るのか?
と問いたいが今はいい。
今はダンジョンについてだ。
たぶんに美晴からそれらしい事は聞いているはずだから、ダンジョン探索に反対される事は無いだろう。
紫織に今までの経緯を説明した。
何処まで出来るか分からないが、現状他の探索者よりは優位性があるのだから、大丈夫だろう。
「ママから聞いてるよ。いいんじゃない?だからケーキ買ってね」
はい?ケーキは関係ないだろ。
「ケーキは買わないが、反対じゃないのだな」
「勿論、反対しないわよ。私もダンジョン潜ったことあるし。私のアドバイスいるでしょ?だからケーキね」
ナンダッテー!
アドバイスは置いといて。
ダンジョンに潜った事あるだとー?初耳だぞー!




