第15話
「それにしても結構広いね。寝泊まり出来るなら、これから先の探索がスムーズになるんじゃない?」
そこだよな。
低階層の探索なら日帰りでいいが、中階層以降では日帰りが難しくなってくるはずだ。その為に、今のうちから寝泊まりセットを搬入しておいて、快適なダンジョンライフをと思った訳だ。
そう言えば、世界のーーいや、日本の最高攻略階層は何階なのだろう。確か、自衛隊の攻略チームが二十数階層がーーってテレビで言ってたような。
まぁ、俺達がダンジョン攻略の最前線に立つ事は無いだろう。土日にしか探索出来ない上に、慎重に探索している内は中階層なんて無理。と言うかリスクの高い中階層に行くなんて今現在じゃ想像出来ない。
「宗ちゃ~ん。これって掘炬燵になる場所なの?」
ん?あぁ、それね。何でそこだけ凹んでるんだろうと思ってたけど、そう言う事か。
「実は何の凹みか分からなかったんだよ。確かに、テーブル置けば掘炬燵として使えそうだな」
何故『一家団欒』が『部屋』なのか分かったよ。
一家団欒=家族が揃ってテレビ見ながら蜜柑食べて、炬燵でまったり・・・って事じゃね?
まぁ分かった所で『ふ~ん』で終わってしまう話しなんだけど。
「でも宗ちゃん、ここって寒くないよね。炬燵はいらなくない?」
確かにここは寒くない。
と言うか、程よい室内温度だ。
二十度位かな?だったら、炬燵を置く意味はないよな。
「ま、まぁ、炬燵はいらないとしても、簡易なテーブルを置けばくつろげるんじゃない?」
俺達が持ってきた荷物を整理しよう。
まずは食料。と言っても缶詰めとレトルトにカップ麺。それに携帯コンロとガスボンベ。
量は持ってこれなかったが、徐々に増やしていけたらと思う。
それと、携帯コンロがあれば何かと便利だろう。カップ麺にインスタントコーヒーに、食材が揃ってきたら料理だって可能だと思う。
ただ、この部屋の制限?制約?等の縛りが分からないので、今はこれくらいでいいかな。
次に、着替えだ。
装備品(厚手の服)と部屋着。一応はシューズなんかも用意した。
そして最後に驚くことなかれ、エアーマット。二人で寝れるであろう大きさのマットだ。
これが有れば仮眠もだが、お泊まりが出来てしまう。
ただし!手動で空気を入れなきゃいけない仕様ではあるがががががが。
以上の荷物を二人で背負って持ってきたので、妻の美晴がご機嫌ナナメなのは仕方ないです。
明らかにおれが悪い。コツコツとおれが持ってくれば良いだけの話なのだから・・ゴメンなさい。




