様々な反応
この小説は完結していません。 7/5
前回投稿時に誤って投稿してしまいました。
本当に申し訳ありません。
二週間が経ち、今日、皆に自分の本当の身分を明かす日になった。
皆には、重要な話があるから、生徒会室に来てほしいと言った。
皆は何も聞かずに頷いてくれた。
僕は先に生徒会室に向かった。後からリディアナが皆と一緒に来ることになった。
生徒会室に着き、部屋に入ると、先輩方、四人はすでに、こられていた。
「あら、トーラス君、どうしたの?」
「あれ? ノアールお姉様、ルミエールお姉様に今日の事、言っていないんですか?」
「そうよ。だってルミエールにトーラス君も来るって言ったら面倒くさい事になりそうだったし、黙ってたの。もちろん、レミーユには言ったわよ」
「ひどいです会長。面倒くさいだなんて! 私のどこが面倒くさいっていうんですか?」
「全てよ。可愛いものが絡むと、あなたは手をつけられなくなりますからね。当然の措置です」
レミーユお姉様、アルバート先輩は深く頷いていた。
普段はいい先輩なんだけど、暴走するとかなり面倒くさくなるんだよな。ルミエールお姉様は。特に生徒会では、僕とリディアナが良く標的にされて、少しだけ困っている。
「もういいです。それで、会長が私たちを呼んだのは何のためですか? トーラス君が来たって事はトーラス君がらみですか?」
「そうよ」
「やっぱりそうなんですね。なら早速、お願いします。可愛いトーラス君のためなら私は何でも協力しますよ」
「ありがとうルミエール。でもまだ全員が揃ってないからもう少し待って頂戴ね」
ルミエールお姉様は渋々、椅子に座った。少し雑談をしていると、ノックの音がして声が聞こえた。
「リディアナです。皆を連れてきました。入ります」
部屋の扉が開き、リディアナに連れられて皆が部屋に入ってきた。皆、少し緊張しているようだ。
「皆さん、いらっしゃい。歓迎するわ。知ってると思うけど、私が生徒会長のノアールよ。こっちの優しそうな男の子がアルバート、こっちの落ち着いた雰囲気の女の子がレミーユ、そして、あなた達を今にも食べちゃいそうな目で見ている人がルミエールよ。危ないから、決してルミエールには近づいては駄目よ。三人共、生徒会メンバーよ」
ノアールお姉様の言葉に皆はルミエールお姉様に対して警戒するそぶりを見せた。ルミエールお姉様はいろいろと弁明していたが、全て逆効果になっていた。
「そして、この子達はトーラス君とリディアナさんのお友達よ」
皆は一斉にお辞儀をして、「よろしくお願いします!」と言った。
「ロイス君だったわね。怪我はもう大丈夫かしら?」
「レミーユ様、お気遣いありがとうございます。大分、よくなりました。もう大丈夫です」
「様付けはいらないわ。そうね。トーラス君、リディアナさんみたいにレミーユお姉様と呼んで頂戴! 他の皆もね」
レミーユお姉様がそう言って皆は『はい』と返事をした。
「レミーユばっかりずるいわ!私の事もルミエールお姉様と呼んでいいのよ」
ルミエールお姉様は身を乗り出して言った。皆はルミエールお姉様の威圧感に押されて『はい』と返事をした。
「それじゃあ皆、座って頂戴! 話を始めるから」
ノアールお姉様がそう言うと、皆はリディアナに連れられて席に着席した。
「本日、皆さんに集まってもらったのは、トーラス君のとある秘密を明かすためです。すでにその秘密は私とアルバート君、リディアナさんは知っています。そしてこの場で私が信頼しているルミエール、レミーユとトーラス君の大切な友達のアレックス君、アンジェリカさん、ロイス君、イザベルさん、カルロス君に話す許可をトーラス君からもらっています。これから話す事はとても重要な事です。聞いた事を他の人に話す事は決して、許しません! もし、黙っている自信が無い方がいるなら今すぐに部屋を退出してください」
ノアールお姉様の言葉に部屋は少しざわめいたが、立ち上がる者は一人もいなかった。
「エストアール家の家名と生徒会長の信頼に誓って決して他言いたしません。」
「私も家名と生徒会長の信頼に誓って決して他言いたしません。」
ルミエールお姉様、レミーユお姉様の順に言った。二人の顔はすごく嬉しそうだった。
続いて、ノアールお姉様は皆の方を見た。皆は、顔を見合わせると、微笑んだ。そして、ロイスが口を開いた。
「トーラスにどんな秘密があったって、そんな事、僕らには関係ありません。無自覚にすごい事をしてしまうトーラス。人の気持ちを本当に考えてくれるトーラス。他にもたくさん言いたいことはあるけど、僕らはこの学園でトーラスに出会えた事を心の底から良かったと思っています。僕らは決して、他言しません!」
ロイスの言葉に皆は頷く、僕は皆を見て、涙が出そうになる。駄目だ。我慢しないと。最近、泣いてばっかりた。でも本当に嬉しいなぁ。
この学園に入るまで前世も含めて、友達が一人もいなかった僕。最初にリディアナ、次にロイス、アンジェリカ、アレックス、イザベル、カルロス。 いろいろな事があった。僕に会えて本当に良かったと言ってくれた。それは、僕の言葉だよ。もしかしたら、また一人ぼっちになるかもしれないと思っていたんだ。学園に入るのは楽しみだった。でも同じくらい、怖かった。でも皆と友達になる事が出来た。本当に嬉しかったんだ!
「僕も皆と出会えて良かったと心の底から思うよ」
「皆の気持ちは十分、受けとりました。トーラス君の友達は皆、いい子達ね。安心したわ」
「はい。最高の友達です」
ノアールお姉様は笑顔で皆を見ながら言った。
「それでは皆さん、心の準備はいいかしら?」
皆、深く頷いた。
「単刀直入に言います。トーラス君は現在はロンベスター子爵家の家名を名乗っていますが、それは偽りです。本当の名前はトーラス・ジルベスターです。つまり、トーラスはジルベスター王国、第三王子という身分を持つ者という事です」
当然、驚いてるだろうと思い、皆を見ると、なぜか平然としていた。
「なるほど。トーラスは王子様みたいではなく、本物の王子様だったって事ですね。言われてみたら納得ですね」
アンジェリカは冷静に言った。
「まぁあれだけの事を成し遂げれられる才覚を持っているなら、逆に子爵家の出身って言われる方が疑いそうになるし。王族だって言われた方が納得かな」
続いてカルロスが言った。
「トーラス君の友達は順応性が高いね」
「アルバート先輩、トーラスの側に居れば、わかりますわよ。今までの異常なまでのトーラスの能力を側で見てますとそこに王族という身分が引っ付いたくらいどうって事ありませんわ!」
イザベル、異常って何かな?
「生徒会長、僕たちは少しは驚きましたけど、逆に納得した部分の方が多いです。僕自身、トーラスのような人が王族だったらいいのになぁと思ってたくらいです。それくらい、しっくりくるんですよ。トーラスが王族だという事は」
「あらあら、一体トーラスはどれだけ、やらかしてるのかしら?」
ノアールお姉様は僕を見つめる。
僕にそんなにやらかした記憶はないんだけどなぁ。なんだか、皆には普通に受け入れられてしまったみたいだ。何か色々、言われたけど……
「ルミエールとレミーユは固まってるけど、大丈夫かしら?」
「会長すみません。でもこれが普通の反応ですからね。あの子達の方がおかしいんですよ」
「まぁそうね。それでレミーユはどうなの?」
「びっくりしました。何より、私は我が国に第三王子がいる事を知りませんでした」
「ルミエールもそんな感じかしら?」
ノアールお姉様が尋ねるが、ルミエールお姉様は何かを小声で呟いているだけで反応がない。僕は心配になり、立ち上がり、ルミエールお姉様の元に向かった。
「ルミエールお姉様、大丈夫ですか?」
僕はルミエールお姉様の顔を見るようと、顔を近づけた。すると、声が聞こえてきた。
「トーラス君が王子様! トーラス君が王子様! トーラス君が王子様! トーラス君が王子様!」
少しやばそうだったので、体を揺すりながら僕は言った。
「ルミエールお姉様、戻ってきてください!」
すると、やっと我に返ったのか、僕の顔に視線を移した。
「ト・ト・トーラス君! どうしてこんな近くにトーラス君の顔があるの?」
「良かった。戻ってきてくれました。大丈夫ですか?」
「大丈夫よ。少し考え事をしていたのよ」
「考え事ですか?」
「可愛い、可愛い、トーラス君がなんだか遠くに行ってしまったみたいで少し悲しかったの」
「僕は遠くに行ってませんよ。ルミエールお姉様の側にいますよ」
僕はそう言うと、ルミエールお姉様の手を握りしめた。すると、ルミエールお姉様は顔を赤くして下を向いた。
「トーラス、そのくらいにしてあげて! ルミエールが死んじゃうから!」
僕は何が? と周りを見渡すと、皆が苦笑いをしながら、こちらを見ていた。何か僕、ルミエールお姉様にしたかな? とりあえず、手を離して、元の席に戻った。




