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自己紹介

「じゃあアレックスから頼む」


 先生の言葉で自己紹介が始まった。


「はい。俺はアレックス・シュナウザーだ。家は古くから続く武門の家柄だ。俺も小さい頃からたくさん鍛練してきた。目標は武術でこの学園で一番になることだ。よろしく」


 自信満々の自己紹介だった。


 続いてアンジェリカの自己紹介が始まった。


「私の名前はアンジェリカ・ローゼンフェルトよ。皆仲良く楽しいクラスにしていきたいわ。よろしくね!」


 そして順番に進んでいく。


「私の名前はイザベル・テンぺスターよ。栄えあるテンぺスター公爵家の娘ですわ。私の言うことは一つよ。私についた方が将来のためですわよ」


 彼女はそう言うと、リディアナの方を睨んでいた。

 何かあったのだろうか?


 そのあとは無難な自己紹介が続き、続いて自己紹介を始めた男の子の名前を聞いて僕は驚いた。


「僕はカルロス・マークウェルです。家は代々宰相を輩出している家柄です。勉強では誰にも負けるつもりはありません。よろしくお願いします」


 家名からしてオズ先生のお子さん? でも確か結婚していないって言ってたし。弟さんかな? 気になるなぁ。


 それから皆思い思いの自己紹介をしていき、ついに僕の番になった。


「皆さんはじめまして。トーラス・ロンベスターといいます。僕はこの学園でたくさんの友達を作って最高の学園生活を送りたいと思ってます。良ければ仲良くしてくれると嬉しいです。よろしくお願いします!」


 僕は言葉をいい終わったあと満面の笑みを浮かべた。するとクラス中にキャーという歓声がこだました。


 何が起きたのかわからない僕は周りを見渡すとリディアナとアンジェリカは呆れた顔で僕を見ていた。ロイスは苦笑いしていた。


 トーラスは理解していなかった。自分がどれだけ見目うるわしい姿をしているのか。


 目鼻立ちは整っておりエメラルドのような碧の眼、髪はさらさらの金髪で国中の女の子に流行っている小説の王子様そのものであった。


 この国の王族の特徴が金髪碧眼とかではないため、本物の王子様とばれているわけではない。


 トーラス自身も鏡で自分の姿は見ているが、前世で日本人だったため今世のヨーロッパ風の容貌はかっこよく見えていたが、自分が飛び抜けてかっこいいとは思っていなかった。


 あと王宮で暮らしている時に誰からも指摘されなかったのも原因の一つである。


 王宮勤めの侍女や侍従は好き好んでトーラスを無視していた訳ではない。王妃や第二妃から圧力をかけられていたからである。皆、顔を見てしまうと情が湧いてしまうと思い、誰も顔を見ようとはしなかった。もし誰かがトーラスの顔を見ていたら助けようとする者が現れたかもしれない。


 その後も自己紹介が続きリディアナの番を迎えた。


「私の名前はリディアナ・アシュレーです。伯爵家に身を置く人間ですがそんなの関係ありません。貴族・平民、関係なくたくさん友達を作りたいと思っています。よろしくお願いします」


 僕はリディアナの家名を聞いてびっくりしていた。家名のアシュレーはマアサの家の家名だ。ということはリディアナはマアサの娘ということになる。マアサから娘がいると聞いていたがまさか同い年だったとは思わなかった。僕はあさからぬ縁を感じてすごく嬉しかった。マアサは僕の恩人だ。リディアナとマアサの話をいっぱいしたいが、第三王子だと言う訳にもいかず歯がゆい気持ちにもなった。


 その後も順調に進んでいきロイスも無難に自己紹介を終わらせ全員の自己紹介が終了したのだった。







これからクラスでのトーラス争奪戦は始まるのか!(笑)

これからは名前が上がった人物を中心に話を進めていきたいと考えています。よかったらこれからも見ていただけると嬉しいです。

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