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急な呼び出し

学園編開幕です。これからもよろしくお願いします。

読み直したら前の話で学園入学は13歳からにしていたので修正しました。


この作品はまだ完結していません。7/5

前回投稿時に間違えて投稿してしまいました。すみません

 学園に入学するまで一ヶ月をきったある日、宰相から呼び出しを受けた。


 すぐに準備を整えフロース、リネットとともに指定された部屋に向かった。


 部屋をノックするとお入りください。という言葉が聞こえ部屋に入室した。中に入ると宰相がいた。


「失礼します。何かご用でしょうか?」

「陛下から言付けを頼まれています。殿下は学園について知っておられますか?」

「はい。もちろんです。この国の王族、貴族や力のある商人の息子、優秀な平民などが13歳になる年に入る教育機関のことです」

「その通りです。もちろん殿下にも入学していただきます」


 僕は内心ほっとした。もしかしたら通わせないと言われるかもしれないと少し思っていた。


「わかりました」


 僕はとりあえず返事をした。


「学園に通うにあたり殿下には私の家の分家であるロンベスター子爵家の子供として通っていただだきます。ですので学園ではトーラス・ロンベスターと名乗っていただきます。もちろん本当は王族であると名乗ることは禁止です。こちらが子爵家の資料です。目を通して覚えておいてください。以上が陛下からの言付けです。何が不明の点はございますか?」


 宰相の言葉に僕は頷いた。断る理由はない。学園に通えるだけでいい。身分なんて関係ない。王族なんて身分は逆に学園では邪魔だ。そんな身分関係ない交友関係を構築したかったから好都合だ。


 僕はとりあえずいくつかの不明点を宰相に尋ねた。


「聞きたいことの一つ目はロンベスター子爵の子供として通うと言われましたが、私は貴族の社交の場に一切出ておりません。いきなり現れた僕は子爵家の人間として認識されるんでしょうか?」

「質問はごもっともです。説明しますと現ロンベスター子爵には子供はおりません。ですので殿下は子爵と平民の町娘との間に出来た庶子ということにします。跡取りが出来ない子爵が引き取り教育を施すために学園にいれるという話です」


 作り込まれた設定に僕は感服したが、ロンベスター子爵夫妻は大丈夫だろうか? 多分、分家ということで断ることも出来なかっただろうし。少し申し訳ないなぁ。もし今後、直接会う機会があれば謝ろう。


「わかりました。僕もそのように立ち回ります。次の質問なのですが、学園に通う貴族の者は世話係として侍女と護衛を一人ずつ連れていっていいと聞きました。ですので今の私の元にいるフロースとリネットを連れていきたいと思っていますが可能ですか?」

「大丈夫です。二人を殿下の侍女および護衛として連れていっても問題はありません」


 宰相の言葉に安心した僕は後ろに控える二人に尋ねた。


「フロース・リネット僕についてきてくれるかい?」

「このフロース、どこまでも殿下についていく所存でございます。謹んで拝命いたします」

「私もフロースと同じ気持ちでございます。このリネット、学園でも誠心誠意お仕えさせていただきます。」


 二人の言葉はとても嬉しかった。まだ短い付き合いではあるけど、数少ない信頼できる二人だ。二人の了承を得て宰相に最後の質問をした。


「最後に私が学園を卒業したら、また王子という立場に戻るのですか? あともし何がの事態で王族ということがバレてしまったら僕はどうなるのですか?」

「最初の質問は私には判断がつきませんのでお答えは出来ません。王族であることがバレた場合なのですが、殿下自らバラした場合は殿下には学園を去っていただきます。不慮の事故の場合はその時、陛下が判断なさるでしょう。以上で宜しいですか?」


 宰相の言葉に大丈夫だと答えた。 


「それでは私はこれにて失礼いたします。最後に陛下から殿下にお言葉を承っています。『生かすも殺すもお前次第だ』だそうです」


 そう言うと、宰相は部屋を後にした。


 最後の陛下からの言葉。これはどういう意味だろうか? 言葉通り、学園生活での経験を良い方向に生かすか、悪い方向に生かすかは僕次第ということかな?


 僕は部屋に戻りロンベスター子爵についての資料に目を通しながらもうすぐ訪れる学園生活へ思いを膨らませていた。


 そして、遂に学園に行く日がやってきたのだった。




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