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忠誠を誓うものたち(フロース視点)

フロース視点です。

 俺の名前はフロースという。平民なので家名はない。


 実家は北方の王家直轄領のレミアスで宿屋をやっている。

 

 レミアス領は国の最北端に位置している。10年前までこの国は戦争をしていた。周辺の国を攻め滅ぼし領土を拡大していった。

 レミアスも隣国フローレンス王国との境だったためすごく被害を受けた。戦争が終わり国は領土拡大をやめ今ある領土の発展を推し進めたが王都の南側に有力な貴族たちの領地が多く北側と南側の復興の差は歴然でどんどん開いていく状況だった。

 そんな環境で育った僕はより良い暮らしを求めて王都の軍に入隊した。両親も今は戦争の時代ではなく軍は他国の牽制のためのものに変わっていたので快く送り出してくれた。


 しかし、僕と同じ事を考えて軍に入ろうとする若者が多く軍の入隊試験が行われることになった。


 実技試験や学科試験など様々な試験が行われた。とても大変だったが無事入隊する事ができた。


 入隊してからはいろいろあった。良き先輩もいたし口だけの貴族のボンボンもいた。そんな中、順調に成長していき、近衛隊に配属されるまでになった。

 しかし、それからの僕は悩んでいた。平民である自分はこれ以上出世する事が難しい事はなんとなくわかっていた。その事を近衛隊の先輩のウィルフリートさんに相談してみた。ウィルフリートさんは貴族の出だがとても気さくで実力もありとても素晴らしい先輩だった。とても親身になって話を聞いてくれた。


 そんなある日、隊舎で鍛練しているとウィルフリートさんに呼ばれある女性を紹介された。


 その女性はマアサさんというみたいだ。


 マアサさんに第三王子の専属武官および護衛をやらないかと誘われた。何でもマアサさんがもうすぐ王宮を出ないと行けないそうで殿下の周りを信頼のおける人物を置きたいそうだ。自分の事をとても評価してもらえて素直に嬉しかった。僕は二つ返事でお受けした。


 そして、第三王子トーラス様と対面したのだが、とにかく素晴らしいの一言だった。第一、第二王子の行動を噂で僕も耳にしていたのでトーラス様も変わらないだろうと思っていた。しかし対面して僕と侍女のリネットにかけてくださった言葉を聞いて僕は感動した。トーラス様に仕える事が出来て本当によかったと思った。


 その後、マアサさんからトーラス様のひどい過去を聞かされ、

より一層忠誠を深める事になった。


 それから毎日、トーラス様を側で拝見している。


 ぼくが言うのはおこがましいかもしれないが、トーラス様はこの国にとって素晴らしい存在になると思う。私はこの方に全てを捧げようと深く思った。この方の側に居れるように努力しようと思った。この前まで行き詰まっていた自分だけど、新たなる夢ができ充実した毎日を送れている。



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