元気のないマアサ
目が覚めて時計を見るともう少しでマアサが夕食を持ってくる時間だった。
そう思い医務室の先生にお礼を言い自室にもどった。
部屋に戻ると、今日起こった出来事を思い返していた。
なんだか今日1日で180度人生が変わった気がする。武術と勉強の先生も見つかったし、いい事づくめだなぁ。マアサが先生を紹介してくれるって言っていたから断らないといけないなぁ。申し訳ないけどあの二人以上の先生には出会えないような気がするんだ。
物思いにふけっているとノックの音が聞こえた。
「お食事をお持ちしました。入室よろしいでしょうか?」
僕がどうぞというとマアサが中に入ってきた。
「殿下、遅くなりました。お腹空かれてないですか? いろいろと用事がありまして申し訳ございません」
マアサに言われて時計を見るといつもより30分遅れていた。
「気にしてないよ。僕も時間の事なんて忘れていたよ。今日は良い1日だったからね!」
「それはようございました。それでは食事を準備させていただきます」
マアサが食事を準備してくれ僕はそれを食べ始めた。食事中ふとマアサを見るといつもより元気がないように見えた。心配になり僕はマアサに声をかけた。
「マアサどうしたの? 元気がないね。何かあったの?」
「申し訳ありません。殿下に紹介するはずだった武術と勉学の先生に断られてしまいました。殿下に無駄に期待させてしまい」
マアサの言葉に僕のための行動で元気がなかったのかと少し安心した。だってもう先生は見付かっているんだ。マアサの紹介を断るのが申し訳なかったら逆に良かったかもしれない。
「マアサありがとう。僕のために。でも心配しないで。今日僕には二つの出会いがあったんだよ。武術と勉学の先生に出会ったんだよ」
「殿下,本当でございますか? おめでとうございます」
マアサは素直に喜んでくれた。しかし、マアサならどんな人なのか聞いてきそうなんだけど、聞いてはこない。
「マアサ、どんな人なのか聞かないの?」
「殿下のそのお顔を見たらわかります。素晴らしい先生に出会ったって書いてますよ」
僕ってそんなにわかりやすいかな?
「武術は朝から勉学は昼からあるんだ。明日から早速教わる事になったんだよ。だからマアサにお願いがあるんだ。1つは食事の事なんだけど朝御飯と昼御飯をお弁当みたいにしてほしいんだ。あと二つ目は朝起こして欲しいんだ。朝6時からだからね。最初は起きれる自信が無いんだ」
僕は少し恥ずかしかったがマアサに言った。
「かしこまりました。お弁当はもちろん大丈夫です。朝起きるときにお持ちします。起きるのは恥ずかしがらなくて大丈夫ですよ。殿下はまだ10歳なのですから当たり前です。これからは朝が早いので夜は早く寝て睡眠はしっかり取ってくださいね。これから殿下の体はどんどん成長されていきます。成長には睡眠が不可欠ですからね」
「ありがとう。マアサの言葉に甘えさせてもらうよ。しっかり毎日睡眠を取って万全の態勢で挑めるように心がけるよ」
その後もマアサといろいろと話をした。
最後にマアサに名前で呼んで欲しいと言ったら笑顔でわかりましたトーラス様と言ってくれた。
僕は明日を楽しみにしながらベットに入り眠りについた。




