狙うのは
日の丸
全国大会で優勝した福山Phoenixリトルは同時にお盆が過ぎてから行われるリトルリーグの世界大会の日本代表として参加する。
杏菜としては、リトルリーグをしているのならば1回は全国制覇して世界大会に出場したいとやっていたが、その夢が叶って嬉しい気持ちでいる。当然、出場して満足すると言うのは毛頭ない。出るからには世界の頂点を目指さないといけないと気持ちを引き締めていた。
このリトルリーグの世界大会だが、世界中から勝ち抜いた国際代表チーム10ヶ国とアメリカ代表を決める10チームがあってまず、予選が行われて負けても敗者復活戦のトーナメントで勝てば優勝する可能性も秘めている。
キッズスマホで大会の流れを確認をする杏菜。もう1つ気になるのは宿泊施設だった。検索をするとインターナショナル・グローブと呼ばれる選手村に泊まるのが楽しみでせっかくならば世界各地から集まる子と異文化交流をしたいし、日本食があれば1日くらいは食べたいし、各国の料理がビッフェ形式で出るのなら食べてみたいなと考えていた。
15歳の杏菜は高校受験のアドバンテージとなればと英検3級を持っていた。じゃあこれでどこまで英語が現地の子に通用するかは不透明だが、話してみてダメならばキッズスマホで翻訳アプリに頼ろうかなと考えていた。
ある日の練習が終わった後に水瀬監督からビザとパスポートは申請してから届くまで時間がかかるから早めに手続きをするように。アメリカに行きたかったら、世界の猛者と戦いたいと思うならばまずははビザとパスポートの申請を忘れないように。忘れたら日本にお留守番だから。
そう口酸っぱく話していて、キャプテンの虹恋ちゃんや杏菜も日本から出る機会がなくてビザもパスポートも持っていなかった。それもあって虹恋ちゃんも杏菜も手続きしてどれくらいで自分の手元に届くのか不透明で地元の福山に帰ってきて翌日には市役所に申請に行っていた。
虹恋ちゃんに世界大会での楽しみを聞いてみると、参加チーム全員と英語で話してご飯はビッフェで出るみたいだから世界各国の料理を制覇するのが目標かなと嬉しそうに話をしていた。
そう天真爛漫に話す虹恋ちゃんを見てかわいい女の子だなといつも感じていた杏菜。日本の誇るツインテール少女だからとアメリカでも「ツインテールクルクルニコニコアタック」をするのかも気になる。
15歳の杏菜へ
全国大会で優勝して世界大会に出場する流れになったよ。福山Phoenixリトルが日本代表として日の丸を背負って戦うよ。現地で代表の子達と異文化交流で日本の話やその国のお話が出来たらいいな。後、食べ物もね。日本の頂点から世界の頂点を目指して頑張っていくね。




