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変な感じ

複雑な気持ち

意外な結末で優勝を果たした杏菜あんなの所属する福山ふくやまPhoenixリトル。決勝戦が終わって閉会式にて大会理事長から金メダルをかけられるとホントに優勝したんだなと実感をする。この景色を見たくて大変な練習をしながらもそのまま日本代表と日の丸を背負って世界の猛者もさと戦う形になる。


大会MVPには虹恋にこちゃん、殊勲賞しゅくんしょうは何故か杏菜あんなが選出された。金メダルの他に記念品が授与されて、中身を確認をすると開催地でもある福島県の《ふくしまけん》の赤べこをあしらったキーホルダーが贈呈された。


水瀬みなせ監督からお疲れ様とねぎらいの言葉をかけられて明日はフリーにするから各自、旅行していていいと伝えられて旅館に戻った。せっかくならば何を食べようか?どこを観光しようかなと悩んでいた杏菜あんなであった。よし、虹恋にこちゃんを誘おう。というより読心術を使わなくても声をかけてくれそう。


集合場所は泊まっている旅館で、帰りはこの旅館からバスで再び地元の福山ふくやまに帰ると晩御飯を食べる前に説明がなされていた。


虹恋にこちゃんが明日、出かけようと杏菜あんなに声をかけてきてくれた。とはいえ、全国大会が決まった時には決勝戦を目標としてはいたが、実際に優勝するとは誰も思っておらず、当然だが私服を持ってきて持ってきていなくてあるといえばチームのジャージくらいだった。


翌日、ジャージに着替えて朝御飯を食べる杏菜あんな虹恋にこちゃん。野球も勉強も忘れてどこか出かけるのはいつ以来になるか分からない。貴重品とチームのリュックサックを背負ってとりあえずバスに乗って、会津若松駅あいづわかまつえきに向かう。お出かけは観光案内所で聞こうとしていた。


周遊バスチケットを買うのがオススメだと購入をした杏菜あんな虹恋にこちゃん。バスの通り沿いには会津若松城あいづわかまつじょう、別命で鶴ヶつるがじょうと呼ばれる場所であったり、浴衣や甚平をレンタル出来る場所や赤べこを絵付け体験が出来る場所もあると案内所で教えてもらった。


まず向かったのは鶴ヶつるがじょうであり、当然お城に行くのは目的ではあるがその前に甚平をレンタルしようと近くのお店に向かう杏菜あんな虹恋にこちゃん。


どのデザインにしようか悩んでいて、先に虹恋にこちゃんが黄色で赤べこと向日葵ひまわりの甚平を選び、しばらくして杏菜あんなもピンクで赤べこと桃の甚平を選んだ。


それぞれの甚平を着て、お城の前で写真を撮って中に入ると白虎隊びゃっこたいであったり明治時代に日本初の女子留学生で日本の女子教育や社会福祉に大きく貢献をした大山おおやま捨松すてまつについて感激をしていた。


その後、白虎隊びゃっこたいの悲劇の舞台とも言われる飯盛山いいもりやまを登って街の景色を見たり、郷土料理のわっぱ飯を食べていた。


バスの時間を見つつ、次は赤べこの着付け体験をしていて自分でするから愛着も湧くしどんな色合いにするかと話し合うだけでも楽しい。完成させて甚平と共に写真を撮る。


気がつけば午後4時で、甚平を返して再び会津若松駅あいづわかまつえきに戻ってもう1つのご当地グルメでもあるクリームボックスと家に赤べこのお菓子を買って集合場所に戻って行った。


ここからまた長い長いバス移動で地元に帰る。勉強や野球も大事だが、何だかそれ以外にも何かを学んだ夏になった気がする杏菜あんなであった。

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