震える
反響の大きさ
杏菜のアイデアを考案した
「福山ゾウちゃんスタープリン」
そういえばどうなったのかなと思っていた。
するとメールの返信が届いて店舗に来て欲しいという依頼が来た。そこには日時しか書かれておらず、特にこういう用事で来て欲しいとは書かれていなかった。時間は土曜日の午前9時半だった。
予定もないし、来て欲しいと言われるのではあれば断る理由もないため行きますとだけ返事をした。何かは当日行けば分かることだろうとどこか楽観的に考えていた。
当日、朝ごはんを食べて黄色のトップスにピンクのミニスカートを穿いて店舗に向かう。家からスーパーに行く道中にこの行列は何なのか、そもそも何を求めている行列なのか気になっていた。
前に外部授業として来てくれた担当の人がお店の前に立っていて杏菜に手招きをして呼び寄せる。思わず担当の人に尋ねた杏菜。
「スーパーに来る途中からすごい行列ですが、この行列は何の行列ですか?スーパーのタイムサービスか何かで並んでいる人達ですか?」
するとニヤニヤしながら杏菜を見つめて今日はお願いがあって呼んだとお店のバックヤードに連れて行かれると店長さんから挨拶があった。
「今回、福山杏菜さんが考えてくださった福山ゾウちゃんスタープリンが販売する事になりました。そこで今日は考案者として地元の方々に手売り販売してもらいたいとお呼びしました。可能ならPOPに写真を載せたいなとも考えていて……」
その話を聞いた杏菜としては、写真を撮ってPOPに載せる分には構わないがそれならば主役のゾウを載せた方がいいのではと逆に提案をした。
詳しく話を聞くと、チラシに福山ゾウちゃんスタープリンを載せたところ思いもよらないくらい反響がスゴかった。
開店になるや否や、行列の人々は福山ゾウちゃんスタープリンをめがけてやって来た。これには杏菜も想定をしていなかった。
1人ずつ美味しく食べてもらったら嬉しいですと手渡しをして、予定数量の1000個はものの1時間で完売御礼となって嬉しい気持ちになる。
手渡しする時に美味しく食べてもらったら嬉しいですと渡したものの、当の本人である杏菜自身はまだプリンを食べた事がなかった。
その旨を伝えると再びバックヤードの休憩室に案内をされて福山ゾウちゃんスタープリンを渡されて手に持って写真を撮ってもらった。
よかったら食べて行ってと言われて、遠慮なくスプーンでブリンを食す。自分でアイデアを考えながら見た目がかわいくて美味しいと自画自賛した。
そして家に帰って試しに福山ゾウちゃんスタープリンを検索してみるとプリンがSNSにてバズっている。
2019年にバズっているという言葉はよく聞いたが、2012年ってバズっているという言葉あったかなと頭の中で考えている杏菜であった。




