自分の嗜好
試行錯誤
家でノートパソコンの電源を付けた杏菜。さて、まずはと検索エンジンで写真を検索する。それは杏菜の大好きなプリン。
とりあえず美味しそうに見えるプリンを添付をする。普通にプリンをアイデアとして出すのは何だかありきたりの様な気がして仕方がない。
ちなみに他にプリンをウリにしている自治体はあるのかと調べてみると、岐阜県下呂市は下呂プリンとして、カエルがゲロゲロと鳴くことからカエルが描かれている。他には静岡県熱海市には熱海温泉の泉質がしょっぱくて塩が好きな動物がカバという理由でカバが描かれている。
下呂プリンに然り、熱海プリンに然り瓶に描かれているカエルやカバがかわいくて共に観光地としてプリンを求めに行く人も多くいる。杏菜としては、どうせプリンを考えるのならば、福山市に来る目的の1つとしてプリンが挙がれば嬉しいと考えていた。
灯台下暗しという言葉があり、地元の人ほど地元の場所に行かない人も多くいる。そこで福山市、動物と検索してみる。
すると福山市立動物園に国内でここでしか見られないボルネオゾウが見られる。その時、杏菜の頭にビリビリと電気が流れた様に閃いた。
パワーポイントに下呂プリンと熱海プリンを写真を貼付して直近の観光客と売上を
ホームページから引用して貼り付けた。
他の自治体に倣って「福山プリン」でもいいが、せっかけなら名前には拘りたい。地産地消ではないが、使う食材は福山市の卵や牛乳を使えば地元で働く人の貢献にも繋がるのではないかと考えた。
考えながら書き進めていくのが楽しい杏菜。瓶の絵柄は福山市の代名詞といえるボルネオゾウで、キャラメルプリンの上にも小さいゾウを乗せて小さい星や月なんか載っていたらかわいいだろうなと考えが膨らんでいた。
自分がプリンを買うとした時にどんな名前のプリンだったら目を引いて買いたくなるだろうか。見た目がかわいいから手に取ってくれるのは嬉しいものの普段プリンは食べないけど、これなら食べてみようかなと思わせたい。
悩みに悩んで考えた末、プリンの名前を決めた。
「福山ゾウちゃんスタープリン」
パワーポイントを作り終えて保存をする。もらったアドレスにパワーポイントを貼付して、メールを綴る。
「先日小学校に起こしいただしありがとうございます。福山杏菜というものですがアイデアが思い浮かんだのでパワーポイントにしてありますので拝見してもらえると幸いです」
そう送信するとスグに是非とも前向きに検討したいという返事が届いた。
小学生の分際で偉そうな事を羅列したものの、正直に言うと杏菜がプリン大好きでこういうプリンを食べたいという願望を書いただけ。
他のクラスメイトからアイデアが浮かんだけど、どうやってメールを送ればいいのか分からないと電話がかかってきたのでフリーアドレスの作り方を教えて自分の名前を名乗って送ればいいよと伝えた。
今の小学生はメールアドレスの作り方も知らないのか。15歳の学力を持つ今の杏菜からすれば、そう上から目線で見てしまいたくなる杏菜であった。スマホもそこまで普及していないから家に固定電話もパソコンでメールするよね?
そう考えていた。




