↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
89/100

手強い

投手戦

2回戦からの登場する福山ふくやまPhoenixリトル。だが、トーナメント上では準々決勝でこの試合に勝利すれば準決勝進出の決まる試合になる。相手の磐梯ばんだい猪苗代いなわしろリトルは強敵で、際どいボールを投げればファールでカットされて甘く入ったボールを捉えられていた。どうやって打ち取るか考えていた杏菜あんな


まだ球場入りしたばかりでこの日ピッチャーなのか

?キャッチャーなのか?それすら分からないのに既にどういう試合展開になるかを考えていた。そして集まって水瀬みなせ監督からスタメンが発表をされた。


1番セカンド福山ふくやま杏菜あんな。そう言われた時に感じたのはまた守った事のないポジションに起用してという怒りよりも、これで全てのポジションをコンプリートしたという方が大きい。そしてこの日の先発ピッチャーは3番の虹恋にこちゃんとなる。


ジャンケンの結果、先攻に決まって塁に出たら次の塁を伺う姿勢を見せて相手にプレッシャーをかけれたらいいな。そして戻ってきた時にまだ攻撃が続いていればブルペンでいつでも投げられる準備をしておきたいと水瀬みなせ監督にも虹恋にこちゃんにもあらかじめ伝えていた。


時間になり、整列して礼をして試合が始まる。

1回表、1番打者の杏菜あんながヘルメットとバットとバッティンググローブに愛用するピンクのリストバンドを付けて右打席に立った。短く持って低く強い打球を心掛けた打球はライトオーバーのスリーベースヒットでチャンスメイクをする。2番打者がセンター前ヒットで幸先よく1点先制をする。その後は凡退に終わる。


1回裏、虹恋にこちゃんがマウンドに上がって変化球中心の組み立てで打たせて取るピッチングで3者凡退でわずか5球でベンチに戻ってきた。


その後、6回表まで福山ふくやまPhoenixリトルも磐梯ばんだい猪苗代いなわしろリトル共にフォアボールやヒットは出るものの次の1点が取れずにいる。1番の杏菜あんな、3番の虹恋にこちゃんも初回のヒット以降はいい当たりしても守備の正面であったり、ファインプレーでヒットをのがす形になっていた。


相変わらず自分が打席に立っていない時、打席が回ってきても凡退で終わってもコーチに見守りをお願いをしつつブルペンでいつでも行ける準備をする。右投げで10球、左投げで10球ずつ投げて変化球を1球と残りはストレートを自分の投げたいコースに伝えて投げる杏菜あんな


6回裏、マウンドには虹恋にこちゃんが上がる。ブルペンで準備したのにどうしてマウンドに上げてくれないのかという気持ちは微塵みじんもない杏菜あんな。チームが勝てれば自分が何点取られようと何三振してもいいという持論。


チームに貢献出来なかったのは仕方ないとしても、結果的にチームが勝てればそれでいい。それがチームスポーツの野球だと考えていたからだ。


ここまで球数30と延長戦も見据えていた杏菜あんなだったが、回の先頭打者をピッチャーフライ。次の打者をキャッチャーフライ。最後のバッターを見逃し三振に打ち取って杞憂きゆうに終わる。

34球で終わって決勝戦の登板も可能となった。


1点差ゲームは思っているよりも体力も精神的にも大変で、サヨナラ勝ちならともかく初回の1点しか入らなかったあの点だけでよく逃げきれたなと思う杏菜あんなであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。