決戦
負けられない
県大会の準々決勝の4試合を観に行く事になった、福山Phoenixリトル。アマチュア野球においてこの準々決勝が1番面白いのではないかという声は少なくない。
なぜならば、偶然やまぐれでここまで勝ち上がるのは難しくてここから先はどこが勝ってもおかしくないとされているのも1つの理由と言える。
ここまで残っているのは、呉東リトル、広島北リトル。庄原NEXTリトル。竹原中央リトル、尾道瀬戸内リトル。大竹南リトル。世羅西リトル。北広島南9チームとなる。そして決勝で待っている杏菜のいる福山Phoenixリトルになる。
準決勝の勝ち上がりは北広島南リトル。庄原NEXTリトル。広島北リトルと決まった。この勝った方のチームと決勝戦で対戦する福山Phoenixリトル。
翌日の準決勝は杏菜達は練習で、決勝戦の相手はコーチが試合を見る流れに決まった。練習が終わって帰ろうとしていたら水瀬監督から決勝戦の相手は広島北リトルに決まったとコーチから電話があったみたい。
相手はどこであろうが自分達のプレーをして勝つだけ、常にそう考えていた杏菜だった。のだが、この広島北リトルというチームは特に警戒していた。
理由としては、昨年の夏に本来ならば準決勝にて福山Phoenixリトルと対戦をする予定だったチームで去年よりも漲る闘志で向かって来るというのは容易に分かる。試合すらせずに不戦敗という形になった先輩達のためにも意地でも勝ちに来るというのは決勝進出が決まった瞬間から気持ちを切り替えていると考えた。
決勝戦は中1日空いて行われる。いつもならば、家に帰ってシャワーをしてスグにグローブから鉛筆に持ち替えて汗なのか涙なのか分からないくらい額から流れている中でたんぽぽ女子中学校に向けて只管勉強をしている。それはリトルの練習や試合、お風呂やシャワーにご飯の時間と寝る時間は全て勉強をしている。
この時期、巷では中学受験のために学校の宿題をフリマアプリで販売して他人にしてもらうというのが横行しているものの自分の宿題くらい自分で出来ない人が中学受験を突破出来るとは到底思えないと考えていた杏菜であった。
中1日という翌日は暑い中で素振りやピッチングをするのは危ないからと暑い時間は勉強をして、朝と夕方に自主練をしようと決めてタイムスケジュールを組んだ杏菜であった。
15歳の杏菜へ
最後の夏、決勝戦で戦うのは本来ならば去年対戦する予定だった広島北リトルだよ。相手は闘争心剥き出しで向かってくると思うけど、この試合に勝って全国大会に行くね。
そういえばたんぽぽ女子中学校の受験するって話は伝えたっけ?中学受験で忙しくて日記が中々かけてなくてゴメンね。




