寂しい
突然
福山Phoenixリトルのキャプテンと副キャプテンという立ち位置で練習をする杏菜と虹恋ちゃん。虹恋ちゃんもキャッチャーミットを新調して、捕球するだけならば何とかなっているが配球やスローイング、間のとり方は僅かながら杏菜の方が歴が長いからキャッチャーの心得と言っては烏滸がましいが、アドバイスをしていた。
6年生が卒団してもキャッチャーの子はいるものの、その子もまた杏菜に配球面であったり間のとり方を聞いてきてくれてアドバイスをする感じであった。野球初心者だったはずが、気がつければ他の子からアドバイスを求められる存在になっていて自分自身が驚く杏菜。
やらなければならないのは野球だけではない。たんぽぽ女子高校のかわいい制服を着て学校に通うという明確な目標のために中学受験に向けて奔走している。杏菜も虹恋ちゃんも野球と勉強のどちらでも結果を残したいと考えていた。
周りから見たら、野球を片手間に中学受験って舐めているのか?中学受験には学習塾に行くのが必須と思われても仕方ないから。片手間だろうが、学習塾に通わなくても結果を出せば文句は言われないだろうと言うのが杏菜の気持ち。
去年はやったハロウィンパーティーやクリスマスパーティーを引き続きしたいという気持ちはありつつも杏菜からも虹恋ちゃんからもとくに特に提案はなかった。それよりも今は合格に向けてスキマ時間に勉強しようよと言うのが話さずともお互いの雰囲気で伝わっていた。
2014年、年が明けて正月くらいはと福山家と浜田家集まっておせちやお雑煮を食べて初詣には行ったが、その後の冬休み期間中は只管中学受験の勉強をする。冬休みはどうしたかというと、冬休み3日で終わらせていた杏菜。聞いたら虹恋ちゃんも同じくらいに終わったみたい。
冬休みが明けて3学期の始業式、いつもなら杏菜と虹恋ちゃんのクラスから見える人がいない。それは6年生の宏斗君と将希君の姿がない。2人とも身長が杏菜よりも少し小さいくらいで見えるのに、この日は揃っていなくてどうしたのか気になった。
始業式が終わって家に帰ってきた杏菜。
するとキッズスマホになLINEが届いていており、送り主は心配していた宏斗君と将希君からだった。
2人とも家族の転勤で宏斗君は福岡県で将希君は岡山県に引越しをするみたくそれぞれ野球は続けるみたくシニアに入団すると決めている。
野球を続けてくれるならまたどこかで会えるかも。そう思っていたら、送られてきたシニアチームに驚いた。宏斗君の入団予定なシニアチームの名前は博多あまおうストロベリーシニア。将希君の入団予定のシニアが岡山山陽ピーチシニアとそれぞれ送られてきた。
それぞれストロベリーとピーチがシニアの名前に入っているってかわいい。そう実感した杏菜であった。




