新たな年
フシギ
大晦日前に大掃除を終えていた福山家。杏菜にとって何もしない日も珍しいなと感じていた。冬休みの宿題が夏休みの比ではないものの少なからずある。
とはいえ、15歳の学力を持つ杏菜にとっては1週間もかからず終わる。敢えて時間がかかると言えば、絵日記と習字になる。別に習字が苦手と言う訳ではないが、せっかくやるなら賞を取りたいという欲を出してしまっているから。、
いつも早めに寝る杏菜だが、偶には夜更かししてもいいだろうと年越しそばを食べつつ年末の特番であったり、カウントダウンを見つつ2012年も終わるんだなと色々と考えされる1年だったと1年を振り返っていた。
欠伸をしながら後何分と思いつつ時計を眺める杏菜。こんなにも数分を長いと感じた日はないと思っていたらやっと年が明けて、杏菜ママと杏菜パパと新年の挨拶をして寝床に付く。
ゆっくり寝ようかなと思っていたが、朝の6時半に目が覚めて初日の出を迎えるまで残り30分程だったのでとりあえず起きておこうと目を擦りながら自分の部屋から外を見る杏菜。
初日の出をキッズスマホで撮影して、寝ようとしたが断念してそのまま起きてリビングに向かった。改めて杏菜ママと杏菜パパと朝7時からおせちとお雑煮を食べる。
ワイドショーでやっている各地で見られる初日の出を見ながら昨年起きた出来事や事件、事故について取り上げられていた。お昼ごはんはおせちで詰めきれなかった残りとお雑煮という朝と全く変わらないラインナップが並ぶ。
食べ終わって、杏菜ママが聞いた。初詣行くならいつがいい?そう聞かれた杏菜だったが、行くなら早く行って休みたいと考えていた。だから今日、元日の夕方にでもと答えた。
杏菜ママが頷いて洗い物をしてリビングでテレビを眺めている。その横で新年を迎えたし何か特別な理由があると言われたら何もないが偶には和服を着ようかなと部屋に戻った。買ってまだ1度も着ていないワンピース晴れ着に変身をした。
時刻は午後5時、家の近くにある神社に向かう福山家。車で行っても停めるのが大変だし、歩いて行ける距離だからと歩いて向かった。
元日の寺院はこういうものだと分かっていながらも長蛇の列に並ぶのは大変だなと思っていた杏菜。そこに数メートル前にいる虹恋ちゃんの姿が目に入って手を振り返して会釈をする。
参拝を終えた杏菜が振り返るとそこには虹恋ちゃんが立って態々《わざわざ》待っていてくれた。明けましておめでとうと挨拶をすると虹恋ちゃんのお腹が鳴る。
虹恋ママ、虹恋パパと会う杏菜ママと杏菜パパ。お互いにこの前はお世話になりましたと話していて、スマホを見ると時刻は午後6時半になりかけていた。
せっかく会ったのでご飯食べに行きませんかとお誘いを受けた福山家。神社の近くにある中華料理屋でお互いに今年もご迷惑をおかけしますがよろしくお願いしますと言いながら食べる。
果たして2013年、杏菜にとってどんな1年になるのかなと思っていた。




