始まり
お互いのキッカケ
お昼ご飯に冷やし中華を食べてから虹恋ちゃんの家にお邪魔する杏菜。虹恋ママに挨拶をしようとしたら、遮られて今は虹恋ちゃんの家にいる。
人の家に遊びに来るなり野球の話をするのもどうなのかなと何を話そうか考えていた杏菜。すると虹恋ちゃんが口を開いた。
「杏菜ちゃんマジメだね。遊びに来ても野球の話をしようかどうしようか考えてるでしょ?変化球の握りとか教えて欲しいならリトルの練習にすればいいのに……。違った?」
流石読心術を持つ虹恋ちゃん。ホントに何でもお見通し。とはいえ、リトルに入ってから野球を中心に考えていてそれ以外はというと図書室や図書館で本を読むくらい。何して遊ぼう。
虹恋ちゃんの部屋を見渡すと無数のマンガや本が置いてあって読書が好きなのも同じでまた1つ共通点を見つけた気がしていた杏菜。
ひとまずオススメのマンガを読ませてとお願いをすると、女の子が野球をしているテーマのマンガを渡されてまるで虹恋ちゃんと杏菜みたいだねと話をしていた。
読み進めると基本的には1つのポジションを極めて主力バッターやチームのエースとして活躍していて羨ましいと感じていた。別に今の居場所がイヤだというつもりはないものの、外野にピッチャー、キャッチャー、ファーストと複数ポジションをたらい回しにされている。
そういえば虹恋ちゃんが野球を始めたキッカケは何だった?気になると聞いてみた。
じゃあお得意の読心術で当てあいこしようよ。そういう虹恋ちゃん。その目は当てて当然で、外したらワザと外したでしょ?その雰囲気を感じていた。
「虹恋ちゃんが野球を始めたキッカケとしては、たまたま観たプロ野球に感動して実際に現地で観たプレーに憧れて自分もこういうプレーをしたい。そして今読ませてもらったマンガに感化して、よりやりたい気持ちが強くなった。どう?」
すると虹恋ちゃんは、ニヤニヤしながら顔を見てどうかな?そういって杏菜の答えにはぐらかされた。思わず、虹恋ちょっと答え教えてと言ってしまうが、その通りと言われてホッとした。
じゃあ杏菜のキッカケは分かる?
虹恋ちゃんは目を閉じて話し始めた。
「杏菜ちゃんが野球を始めたキッカケは理由はよく分からないけど、自作のプリンがあってそれの売れ行きが気になってスーパーに行ったけど、売り切れを確認してせっかく家を出たから散歩しようとしてバッティングセンターを見かけてそこで福山Phoenixリトルの子達が練習をしていて、ある打席でピンクのリストバンドを付けて打ったら初心者なのに鋭いバッティングをしていて水瀬監督にリトルに入らないか誘われたから。っていう感じかな?」
ゾッとした杏菜。模範解答なくらいその通りで読心術を超えてもはやその場に出くわしたのかっていうくらいスラスラ答えていて逆に恐怖を感じていた。
掛時計の時刻は午後6時になろうとしていて、虹恋ちゃんから先にご飯にする?それともお風呂にする?そう聞かれたものの招かれた身だからと答えた。
虹恋ちゃんの読心術、恐るべし。ホント、ホントの自分を知られてはならぬと気をつけていこえと決めた。




