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またか

どうしたいのか

4回表、Phoenixリトルは打順が2巡目に回ってきた。そのままブンブン振っても何も変わらないと何となく感じていた杏菜あんな。1番打者が打席に立ってサインを確認をする。初級ボールになった場面で審判にタイムを要求した。


トコトコと杏菜あんなが打席に向かう。

「バットを短く持って、ボールを叩きつけるみたいに打ってみて。打者2巡目の先頭の出塁は大事だから内野安打でもいいから塁に出て欲しい」


そう言ってお尻をポンと叩いてベンチに戻る杏菜あんな。何を伝えたのかと水瀬みなせ監督やチームメイトから聞かれるものの大した事は言っていないですと答えるほど。


ファールで粘ってフォアボールで出塁すると、水瀬みなせ監督に呼ばれた杏菜あんな。3点差でノーアウト1塁、2番に回ってきた。もし監督の立場ならどんなサインを出すのか聞かれた。


そう聞かれて、相手は送りバントを警戒するだろうからその裏をかいてバスターエンドランで理想はランナー2人出したいけど最悪進塁打の形にしたいですかね。そう答えた。


その後、ホントにバスターエンドランのサインを出した。初心者の意見を鵜呑みにしていいのかと思いつつもレフト前ヒットでノーアウトランナー1塁、3塁で得点圏にランナーを進める。3番打者の宏斗ひろと君がタイムリーを放ち、4番打者将希まさき君が送りバントを決めて1アウトランナー2塁、3塁で5番を敬遠されて6番打者の杏菜あんな勝負をされてしまう。


初級を打ってダブルプレーで逆転のチャンスを逃してしまう。もう1点くらい入れば戦況も変わったのにと悔しい打席となった。


その裏、将希まさき君が続投で三振に取っている姿を見て球威が戻ってきてよかったとそう思っていると、ベンチが騒がしい雰囲気がする。もしかしてこのタイミングでピッチャー変えるのかな?そう思いつつレフトで肩をグルグル回している杏菜あんなであった。


そして球場にコールが鳴り響く。

「シートの変更をお知らせ致します。ピッチャー倉敷くらしき君がレフト、ファーストの大竹おおたけ君がピッチャー、レフトの福山ふくやまさんがファースト。以上に変わります」


杏菜あんながファースト?ひとまずベンチに戻って宏斗ひろとくんにファーストミットを借りて守備に付く。正直、キャッチャーミットで守りたいと思っているくらいで人のを借りたら型崩れする心配があるからだ。


ピーチクパーチク言いたいのを堪えてファーストの守備に付く。次の1点が勝負の分かれ目だと感じていた。4回裏を無失点に抑えた。2点差のまま5回に入るものの両チーム0点で最終回6回を迎えた。


6回表、6番打者である杏菜あんながセーフティバントで塁に出るとすかさず盗塁を決めて0アウトランナー2塁で7番打者に回す。ヒットエンドランを決めて0アウトランナー1塁、3塁のチャンスメイクをする。その後タイムリーをヒットを境にヒットが続いて5点を入れて6対3と逆転した。


水瀬みなせ監督からマウンドに上がるようにと伝えられた。またシートの変更のアナウンスされる。


「シートの変更をお知らせします。ピッチャーの大竹おおたけ君がファースト。ファーストの福山ふくやまさんがピッチャーに変わります」


この日は右投げとして1イニングを3球で3者凡退に抑えてチームの勝利に貢献した。やっとマウンドに上がれて試合も勝って非常に高揚した気持ちでいた杏菜あんなでいた。


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