新たな気持ち
吹っ切れ
9歳の杏菜に戻ってひとまず日記を綴るためにママに日記帳を買ってきて欲しいとお願いをする。15歳の学力を維持しながら15歳の杏菜に書こうとしていた。
当時、特別なにか習い事をしていた訳ではなくて学校と教室の行き来だけだったために同い年の子と会うとなっても基本的にはクラスメイトだけになる。
それがよかったのか悪かったのかはさておいて、今入院している杏菜を尋ねて来る人がいるのだろうか?そもそも9歳の時に入院してた記憶がないと言うことはそもそもクラスメイトが来ることはないだろうと勝手に解釈していた。
ママが戻ってきて、手帳を渡された。
よし、15歳の杏菜に向けて日記を綴ろうと鉛筆を持った。
この時、シャーペンじゃなくて鉛筆を握っている事に何の躊躇いもない姿にまだ9歳の杏菜を受け入れてないのに何故か馴染んでいる気がする。徐々に慣れているのかなと感じる。
「はじめまして、今日から日記を綴る事にした9歳の杏菜だよ。桜桃学園たんぽぽ女子高校の受験に行った2019年2月14日だったはずなのに、目が覚めたら2012年に戻っていたよ。今の目標としては、あの時と同じ桜桃学園たんぽぽ女子高校を受験して、あの憧れの制服を着ること」
そう記した。ちなみに2012年当時のたんぽぽ女子高校ってどんなか気になったためママに聞いてみた。すると驚きの答えが返ってきた。
「杏菜、何言っているの?ママそんな学校知らないし、スマホで調べてもそんな学校ないよどこかと間違えているんじゃない」
2012年当時にはぽぽ女はなかったのかと落胆する。どうしたものかと考えた。もしかしたら、他にもこの時はまだ知らないのに杏菜は知っている事があるのかも。
2019年2月15日以降の事は当然ながら15歳の杏菜も知らないがそれ以前の事なら大きな事件や事故といった出来事は覚えている。
それを日記であったり、家族や周りに伝えていいものなのか。悩みどころである。事故や事件を未然に防げるのであればいいかなと思いつつもそれによって運命を変えていいものだろうかと感じる。
今日、ここで事件や事故が起きるよと家族やクラスメイトが突然言い出したらどうなるか。何を言っているの?体調悪いのかと心配をされるかもしくは、超能力者なのかと思われても仕方がない。
とはいえ、交通事故や通り魔というものはいつどこで起きるか分からないし防げるものと防げないというもの事実。
幼稚園の時に魔法で悪いことをした人に懲らしめるアニメをみていたが、その時のヒロインになりたいとか決してそういう邪な気持ちがある訳ではない。
9歳になって当時勇気がなくて出来なかった事や出来たことはそのまま伸ばしていければいいかなと日記を綴って日記2日目以降に進むことになる。




