ウワサ
ポイント
点滴を受けている杏菜。制服を着てぽぽ女を受験しに行ったのに気づいたら病院にいて、目が覚めたら9歳と言われても困ると混乱していた。
15歳の杏菜はどこにいるの?そうママに聞きたかったが、今は2012年にいるらしいから聞いても分かるはずもない。まだまだ受け入れ難いことが多いが運動能力や学力は9歳の時からスタートなのか?それとも15歳の学力で9歳になったのか、確かめる必要があった。
入院中、する事もないし時間を持て余すのもどうかと考え本を読みたいとママにお願いをした。9歳の時にそこまで読書をしていたかと言われたらそうでもない記憶だが、暇と自分自身の人体実験には必要だなと感じていた。
ママは病室を出て、本を買いに行ってくれた。もし9歳の杏菜ではなく15歳の杏菜のままだったらどうなっていたのか?せめて受験したぽぽ女の結果だけでも知れたらなと考えていた。
10分後、ママが戻ってきて児童文学書を何冊か買ってきてくれて杏菜に渡してくれた。
本を開いて読み進めていると小学生では習わない漢字を理解している事から15歳の学力まま9歳になったと自覚した。嬉しい気もするか違和感もあり、何と表現したらいいのか分からない。
次は病室にあるテレビの電源を付ける。すると再放送でそっくりさんを見つけるという企画をやっていた。その時、杏菜の頭にはある言葉が浮かんできた。
それはドッペルゲンガー現象。
自分自身の瓜ふたつの姿をした分身でもう1人の自分に会うと死んでしまうであったり、死期に近づくと言われる都市伝説。
仮に現在、9歳の杏菜が15歳の杏菜に出会ったらどうなるのか。このドッペルゲンガー現象に該当するのか気になるものの怖くて出来ない。というよりしたくても出来ない。
9歳の杏菜を受け入れたくてもまだ受け入れることが出来ずにいる。だが、どこかのタイミングで受け入れなくてはならない。
せっかく9歳に戻ったのなら、当時やっていなかった事をやろうと決めた。まずは日記を綴る事にしよう。届くはずのない15歳の杏菜に向けて書いてみようと決めた。
それでフィードバックされたらそれはそれで恐怖。
苦手だった教科を少しでも克服して今度、ぽぽ女を受験する時には確信をもって合格したと言えるくらいにしたいな。そう思えてきた。
改めて9歳の時って誰と仲良くて何をしていたのか思い出したくても出てこない。縄跳びやお人形さんごっこ、お絵描きをしていたかなと考えたがどれもピンと来ない。
ホントに9歳の杏菜は当時、何が好きで何をしているのが好きだったのか分からない。ならこれから塗り替えていこうと決めた。
何だがデメリットばかり目を向けがちだが、メリットは何かないか考えると当時流行っていたドラマやアニメを楽しめるからいいかと前向きに考えた。




