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頼みずらい

右投げでも左投げでも投げられたらいいなと考えていた杏菜あんな。しかし今持っているグローブは外野手用でそれだと相手に球種を読まれるからとピッチャー用のグローブが欲しいなと感じていた。


家にあるパソコンで調べてみると両利き用のピッチャーグラブは店舗には売っていない。基本的には特注でお願いをするかもしくは過去に使っていた人から買うフリマサイトから買う2択しかない。殆どが右投げで左投げ投手というだけで希少で重宝されるといわれている。そして杏菜あんなが目指そうとしている両投げというのはまずいない。そのレベルである。


スポーツショップで特注すると、安い物でも数万円でカスタマイズなどしようものなら数十万円を超える物もある。そんな高いものを買ってなどいえない。そうなるとフリマサイトで検索をする。


安い価格で調べても1万円いくかいかないかくらいの値段で出品されていた。ダメ元でこれをお願いをしようと決めた。


晩御飯を食べている時に話があると杏菜あんなが口を開いた。

「申し訳ないけど、新しいグローブを買って欲しいです。エースの大竹おおたけ宏斗ひろと君っていう子が同じ学校の科学部にいて、部活が終わってからよく河川敷かせんしきのグラウンドでキャッチボールしててピッチャーやったらどうって言われて少し練習しているの。だから……」


その言葉を聞いてパパはご飯食べた後にどのグローブが欲しいか見せて欲しいと言って再びご飯を食べ進めていた。


杏菜あんなもご飯を食べ終えて、パパをパソコンにある方に呼んでこのグローブが欲しいと伝える。するとパパは驚いた。


杏菜あんな、コレはフリマサイトだから中古になるけどいいの?両投げ用のグローブだと特注品になるけど、別にそれでもいいよ。それに中古だと、どれくらい使い込んでいるか分からないしそれでもいいの?」


そう何度も確認をされたが、杏菜あんなとしてはスグに使える方がいいからとお願いをした。このグローブが使えなくなるまで使って、それでもまだピッチャーやって欲しいって言われたらその時には特注お願いしようかなと苦笑いしていた。


フリマサイトから両投げのピッチャーグラブを注文をした。支払いはパパのクレジットカードで届くのは3日後で、じゃあスグにリトルリーグに持って行けるかといったら難しい。


寝る前に週間天気を見ていた。土日共に雨予報で、練習はどうなるのか気になっていた。雨になると、練習がなしになるのか?それともどこか借りて基礎練習をするのか?宏斗ひろと君なり、水瀬みなせ監督に聞かなきゃいけないなと思っていた。


それは土曜日の朝、雨が降っていたらどうなるか聞けばいいかと思う。この時、連絡網ってものはまだあったかな?その記憶も定かではない。


肩肘に気を遣うのは当然だが、指先にも細心の注意を払わないといけないなと感じていた。

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