どうするかな
喜びと葛藤
バッティングセンターを出た。帰る道中に杏菜。スーパーからバッティングセンターまで約5分程。ちょっと歩いただけでも知らない景色だなと感じていた。
早速、家にいるパパとママにこの日の流れを説明をした。スーパーに行って、杏菜の考えた
「福山ゾウちゃんスタープリン」のその後について気になったからスーパーに行った。そして目の前で完売になってそのまま帰るのもどうかと思ったから近くを散策していたらバッティングセンターがあったから寄ってきた旨を伝えた。
ママからは1本道を変えるだけでも景色が変わったりするよね。こんな場所にお店あったかなとかたまに歩いたりするとそういう経験あるよ。
そしてパパからはバッティングセンターに行ってきたんだ。小さい頃、子供会でソフトボールやったり小学校ではリトルリーグ、中学校ではシニア、高校では甲子園を目指していたと話していた。
その話を聞いた杏菜は渡された名刺をパパとママに改めて見せた。
バッティングセンター行った時に別の人がやっているのを見よう見まねでやっていて、お金を入れようとした時にピンクのリストバンドがあったからそれをはめてやったら面白いように打てたの。あ、ピンクのリストバンド入口で返そうとしてたの忘れてた……。そこで福山Phoenixリトルの監督さんからボールを引き付けて確実にミート出来ているって言われたの。
そう嬉しそうに話をする杏菜。
パパから杏菜にそんな才能があったとは思わなかった。運動能力が高いとは思っていたけどフラッと立ち寄ったバッティングセンターで褒められるのはスゴいと称えた。
こういうのを俗に言う、袖振り合うも多生の縁って言うんだよね。リトルリーグに入りたいけどやっていけるか心配だと吐露した。
ママからは難しい言葉知っているね。杏菜はそのリトルリーグって言うのに入りたいの?
お願いしますと土下座をしようと考えたが、別のお願いしてみよう。それでもダメなら土下座も辞さない考えでいた。
「杏菜、リトルリーグに入ったらダメ……かな?野球のルールもよく分からないけど、自分の限界に挑戦してみたいの。明日の日曜日も河原で練習してみたいだから見学してみたい」
杏菜の熱意が伝わったのかどうかは定かではないものの、パパからはリトルリーグに入りたい気持ちは伝わった。だから明日練習を見に行こう。実際に入団するかはそれから決めな。
反対される覚悟で話したが、思ったよりもすんなり話しが進んで逆に拍子抜けしていた。バッティングセンターで少し打てたくらいで声をかけてもらったのは驕りなのかな。
15歳の杏菜へ
9歳の杏菜はバッティングセンターっていう場所に行ってリトルリーグに入らないかと声をかけられたよ。ビックリしたよね?だって、9歳の杏菜ですら驚いているもん。




