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228/232

228話 勇者ですから

◇◇◇◇◇



ドワーフに導かれ、砂漠地下の空洞を進む。


足元がゴツゴツと隆起し、歩き難かった地面も、奥へ進むにつれ、舗装され快適に歩けるようになっていった。



「先ほどは…大きな破壊音が聞こえたものでして…それで驚いて見に来たのです」



ドワーフが苦笑い気味に、リーン達と遭遇した経緯を、歩きながら打ち明ける。



「驚かせて、済まなかった…

地上で…オアシスに擬態した魔物と遭遇してしまってな、仲間が攻撃をしたら魔物ごと大穴を開けてしまったのだ」



リーンもまた、申し訳無さそうに、

自分らのこれ迄の経緯を話す。



「…なっ⁈ 」



列を成して先頭を歩いていたドワーフは、

リーンの話しで立ち止まり、酷く驚く。



「あ、あの…化け物と遭遇して…生還したのですか⁈」


「…?確かに面倒だったけど〜?

あのくらい、一撃で塵にできるよ〜?」



リーンの話しの横から、イルが割って入る。



「イルは加減が出来ぬからのぅ…クレーターみたいな大穴を開けてしまったのじゃ」



イルの発言に、更にフィアロアがツッコミを入れる。



「な、なっ…⁈

あの…化け物…数百年前から存在するという…伝説の存在を…た、倒した⁈ 」


「ん〜?倒したらダメだった?」



ドワーフは、イルの言葉に首を横に振る。

しかし、未だ信じられないといった様子で驚愕していた。



「ここに居る、イルやフィアロア…オーフェンは皆、我の仲間…勇者の一員なのだ」



リーンが補足がてら、仲間の紹介をする。



「ええええ」



ドワーフは、更に驚く。


伝承は、確かに代々受け継がれてきた。

勇者の話も…


だが…リーン以外にも…数百年前に活躍した

勇者達が現存しているとは…


ドワーフは想定外過ぎて、頭が真っ白になる。



「…御仁よ?前向いて歩かなくて良いのですか?」



小悪魔姿のオーフェンが冷静に指摘する。


ゴチン!


案の定、よそ見して歩いたドワーフは、

壁に頭をぶつけ悶絶するのだった。



◇◇◇◇◇


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