228話 勇者ですから
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ドワーフに導かれ、砂漠地下の空洞を進む。
足元がゴツゴツと隆起し、歩き難かった地面も、奥へ進むにつれ、舗装され快適に歩けるようになっていった。
「先ほどは…大きな破壊音が聞こえたものでして…それで驚いて見に来たのです」
ドワーフが苦笑い気味に、リーン達と遭遇した経緯を、歩きながら打ち明ける。
「驚かせて、済まなかった…
地上で…オアシスに擬態した魔物と遭遇してしまってな、仲間が攻撃をしたら魔物ごと大穴を開けてしまったのだ」
リーンもまた、申し訳無さそうに、
自分らのこれ迄の経緯を話す。
「…なっ⁈ 」
列を成して先頭を歩いていたドワーフは、
リーンの話しで立ち止まり、酷く驚く。
「あ、あの…化け物と遭遇して…生還したのですか⁈」
「…?確かに面倒だったけど〜?
あのくらい、一撃で塵にできるよ〜?」
リーンの話しの横から、イルが割って入る。
「イルは加減が出来ぬからのぅ…クレーターみたいな大穴を開けてしまったのじゃ」
イルの発言に、更にフィアロアがツッコミを入れる。
「な、なっ…⁈
あの…化け物…数百年前から存在するという…伝説の存在を…た、倒した⁈ 」
「ん〜?倒したらダメだった?」
ドワーフは、イルの言葉に首を横に振る。
しかし、未だ信じられないといった様子で驚愕していた。
「ここに居る、イルやフィアロア…オーフェンは皆、我の仲間…勇者の一員なのだ」
リーンが補足がてら、仲間の紹介をする。
「ええええ」
ドワーフは、更に驚く。
伝承は、確かに代々受け継がれてきた。
勇者の話も…
だが…リーン以外にも…数百年前に活躍した
勇者達が現存しているとは…
ドワーフは想定外過ぎて、頭が真っ白になる。
「…御仁よ?前向いて歩かなくて良いのですか?」
小悪魔姿のオーフェンが冷静に指摘する。
ゴチン!
案の定、よそ見して歩いたドワーフは、
壁に頭をぶつけ悶絶するのだった。
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