224話 暫しの静寂に憩う
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「旅袋の一部は、擬態の魔物との遭遇時に
失くしてしまったからな…
食糧も水も減ってしまったのが痛いな…」
リーンは、眉を下げるが、無い物は無い。
とりあえず、瀕死のオーフェンを優先に、
残った食糧を食べさせる。
「すみません…ありがとう、ございます…」
リーンに介抱されながら、オーフェンはゆっくりと食糧を口に含む。
「でも、なんとかこれで、落ち着いたね〜」
擬態の魔物に遭遇し、更に連続して流砂に流されたのだが…皆、無事でいて良かったと、
心から思う。
「問題は…ここから出られる手があるか…ですね?」
オセの心配に、フィアロアが答える。
「儂が魔法で地上に向けて穴を開ければ、出られるじゃろう?」
「まぁ、最終手段は、それだが…
大規模の地盤沈下を引き起こす可能性もあるからな…慎重にいかねば」
…と、リーンは考え込む。
「…じゃが、ここは快適じゃのぅ?
日差しが無い分、涼しくて良い」
フィアロアは、疲れたとばかりに
地面に寝そべる。
「あ〜、僕もちょっと休みたいなぁ〜」
「まぁ、そうだな。
皆で少し、ゆっくりしよう」
イルに続いて、リーンも同意する。
どのみち、オーフェンも食糧を食べたとて、
すぐには回復しないだろう…休める時に休むべきだ。
一行は、少しの水分を摂り、
その後は各々、楽な体勢で休む。
砂が流れ落ちる音以外は、周囲は静かで
束の間の安らぎを皆、満喫していた。
「…水の音が…しますね?」
エネルギーを補給し、休めたオーフェンは、
起き上がれるまでに、回復していた。
そして、ふと耳を澄まし、聞こえてきたのだ。
「水の音…?」
リーン達は首を傾げるが…
「あ…確かに、聞こえます!」
オセにも微かに聞き取れたようだ。
「どこか、この先で…水源があるのかも、
しれませんね!」
オーフェンの予測に、皆も反応する。
「水袋の中も減っているし、水を補給しておきたいのぅ」
「水源の近くに…出口もあればいいのですが…」
フィアロアやオセも、意見を出し合い、
一行は、砂漠の地下を探索してみる事にする。
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