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223話 なるほど流砂か…フガァっ⁉︎

◇◇◇◇◇



「お、オセちゃん⁈

今…た、助けに…って、うわっ…フガァ〜」



イルも、振り返り、オセに手を伸ばすが…

バランスを崩し、そのまま砂の渦の中へダイブする。



「うーむ、オセの手にさえ触れられれば…

儂が地魔法を操り… …フガッッ…」



イルの背にいたフィアロアも当然、渦の中へ

吸収されていく。



「イル!フィアロア!オセ!」



リーンも、オーフェンを抱えながら、

なす術なく流砂に流され落ちて行く。


そこから数秒の間、砂に埋もれる。


苦しい…このまま窒素して死ぬのか?


…と、一瞬…過ったリーンだったが、

己は、不死の身だった事に気付く。



「いや、待て…それだと永遠に苦しいままなのか?」



と、嫌な思考が過ぎるが…



「いや、いや!死なないのなら、苦しくても砂を掻き分けて、仲間を助け出せるか?」



…そんな風に思考を纏めていたリーンだったが…


不意に足元に浮遊感を感じ…その直後…


ドスンッ


次の瞬間には、固い地面に着地していた。


上から直ぐに、オーフェンも落ちて来て、

受け止める。



「…砂漠の地下に空洞があったか…?

助かったな」



砂は尚も、天井の割れ目から流れ落ちていた。


リーンは、その場から移動し、辺りを見渡す。


そこは…砂が長い時間を経て圧縮し、固い岩となり…そこに空洞が形成されたかのような

場所だった。



「…洞窟のように、なっているようだな」



リーンが更に見渡すと…先の方でイル達の姿を発見する。



「フィアロア!しっかりしろ!…今、僕が…」


「…何をしてるのだ?」


「…⁈ うわぁ⁈ い、い、いや!」



背後から近付き、声を掛けたリーンに、

イルは驚く。


フィアロアに顔を寄せて何をしてるのだと、

リーンは片眉を上げるが…



「っ…ゲホー!!」



不意にフィアロアが咳込み、砂を吐く。



「うぐっ…顔に…砂が…

い、いや、フィアロア?…無事〜?」


「…うっ…うむ…口の中が…砂だらけじゃ」



何度か咳込むが、問題無く立ち上がった

フィアロアに、リーンも安堵する。



「…オセは?」



リーンが目を動かした時、後ろからブルブルと砂を払う音が聞こえた。



「…すみません、何もお役に立てなくて…」



色々、動揺していたのか、魔獣姿のまま砂に塗れ、オセの美しい毛並みは砂でボサボサになってしまっていた。



「いや、こんな事態だ、皆…生きているだけで

幸いだったよ」



リーンは、ホッと笑顔を作る。



「砂漠の地下が…空洞になってて、助かりましたね〜!ここ、何だか涼しいし!」



イルも、キョロキョロと辺りを見渡して

安全を確認している。



「うむ、どうやら、魔物の気配も無さそうだし、直ぐに天井が崩れる事も無さそうだな」



リーンの言葉で一行は、ここで暫し休憩を取る事にする。



◇◇◇◇◇

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