219話 こんなマスコットどこかで見たことある
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隆起…とは、正にそのままの意味である。
大地が…起き上がったのだ。
泉だと思っていた目玉が、森が…
起き上がった。
「な、な、何だコレ〜〜!!!」
イルと、フィアロアは森から投げ出され、
空中に舞い上がる。
咄嗟にオセは、魔獣に変わり二人を背に乗せ
退避する。
「リーン様、オーフェン様は…⁈ 」
オセが、散乱する砂埃を掻き分け、リーンとオーフェンを探す。
「こっちは大丈夫だ!!」
すると、砂埃の中からリーンの声が聞こえ、
すぐにオーフェンを担いだリーンが飛躍して、
砂漠に着地するのが見えた。
一行は、念の為に更に後方へ退き、
森…だった物体を見遣る。
「大きい…のぅ?」
フィアロアは少し面白そうに、目を瞬く。
森ごと隆起したその、超巨体は…
遠目で見れば、木を体に生やし、大きな一つ目を持った、モフモフとした丸い体に、細長く短めの手足を生やした、魔物…のように見えた。
「…何というか…手のひらサイズでしたら…
可愛い見た目…とも、言えなくは無いのですが」
オセは、胡乱気な目をしながら苦笑いする。
「そうか?我は魚のヒラメを連想したぞ?」
「え〜?僕はマリモだなぁ?」
「儂には…大口を開けてこっちに突進してるように…見えるが、のぅ?」
呑気にリーンとイルは魔物?の姿を見て軽口を叩いていたのだが…
続くフィアロアが呑気に言った一言で、
皆が硬直する。
「… … … … 」
ずんぐりとした体に似つかわしく無い、
素早い動きで、その魔物?は…
砂埃を巻き上げながら、こちらへ猛進して来ているのだ。
「ギ、ギャアアァ〜!!」
イルの叫びを皮切りに、一行は逃げる。
しかし、咄嗟の事でオーフェンの手を放してしまったリーンが、直後、後ろを振り返れば…
魔物の細長い手はオーフェンに這い寄り、彼を掴み取っていた。
「オーフェン!!!」
体力が尽き、逃げる速さを失っていた
オーフェンは、魔物の手中に陥る。
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