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219話 こんなマスコットどこかで見たことある

◇◇◇◇◇



隆起…とは、正にそのままの意味である。


大地が…起き上がったのだ。


泉だと思っていた目玉が、森が…

起き上がった。



「な、な、何だコレ〜〜!!!」



イルと、フィアロアは森から投げ出され、

空中に舞い上がる。


咄嗟にオセは、魔獣に変わり二人を背に乗せ

退避する。



「リーン様、オーフェン様は…⁈ 」



オセが、散乱する砂埃を掻き分け、リーンとオーフェンを探す。



「こっちは大丈夫だ!!」



すると、砂埃の中からリーンの声が聞こえ、

すぐにオーフェンを担いだリーンが飛躍して、

砂漠に着地するのが見えた。


一行は、念の為に更に後方へ退き、

森…だった物体を見遣る。



「大きい…のぅ?」



フィアロアは少し面白そうに、目を瞬く。


森ごと隆起したその、超巨体は…


遠目で見れば、木を体に生やし、大きな一つ目を持った、モフモフとした丸い体に、細長く短めの手足を生やした、魔物…のように見えた。



「…何というか…手のひらサイズでしたら…

可愛い見た目…とも、言えなくは無いのですが」



オセは、胡乱気な目をしながら苦笑いする。



「そうか?我は魚のヒラメを連想したぞ?」


「え〜?僕はマリモだなぁ?」


「儂には…大口を開けてこっちに突進してるように…見えるが、のぅ?」



呑気にリーンとイルは魔物?の姿を見て軽口を叩いていたのだが…


続くフィアロアが呑気に言った一言で、

皆が硬直する。



「… … … … 」



ずんぐりとした体に似つかわしく無い、

素早い動きで、その魔物?は…

砂埃を巻き上げながら、こちらへ猛進して来ているのだ。



「ギ、ギャアアァ〜!!」



イルの叫びを皮切りに、一行は逃げる。


しかし、咄嗟の事でオーフェンの手を放してしまったリーンが、直後、後ろを振り返れば…


魔物の細長い手はオーフェンに這い寄り、彼を掴み取っていた。



「オーフェン!!!」



体力が尽き、逃げる速さを失っていた

オーフェンは、魔物の手中に陥る。



◇◇◇◇◇


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