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217話 オアシス

◇◇◇◇◇



「エルフの森…では、無い?」



砂漠を旅すること、幾日目か…?


リーン一行は、久々に目にした緑豊かか森と、

美しい泉がある地に、足を踏み入れていた。



「確かになぁ〜?森はあるけど…エルフが住んでいるような気配は無いですよね〜?」



リーンの言葉に、イルも同意する。



「でも、とりあえず休憩しますか?

ずっと歩き詰めでしたし…」



オセの提案に、皆も肯首する。


小休憩を省いて、この地まで強行したせいで、

皆、喉は渇き、疲れも溜まっていた。



「私は、腹が減り過ぎて…小悪魔の肉体がもう、悲鳴を上げています…」



夜から食べる量を減らしていたオーフェンは、

ヨロヨロと森の中でへたり込む。



「泉の方まで歩けるか?

木陰なら暑さも避けられるし、少し長めに休憩を取ろう」



リーンは、オーフェンを支えながら森の中まで歩き進める。



「さ、僕らも行こう!泉に入って水浴びもいいよね〜」



イルは、フィアロアを背負いながら、

ウキウキで進む。


しかし、背の上のフィアロアは…首を捻っていた。



「…うーむ?…何か少し…魔素の気配がするのじゃが…」



フィアロアは眉間に皺を寄せ、辺りを警戒しているようだった。



「…魔物でも…潜んでいるのでしょうか?」



オセも、フィアロアに倣い耳を側立てる。


しかし、聞こえるのは、風でさざめく木の葉の音だけだ。



「やはり…私には何も異変は聞こえないです…」



オセは、シュンと肩を落とすが…

それを聞いたリーンは、眉を寄せる。



「…いや、何も聞こえない…と言うのは確かに変だぞ?」



リーンは森の周囲を見渡す。



「…そうですか〜?」



どう見ても穏やかなオアシスに見えるのだが…

と、イルは首を捻る。



「これほどの森があり、水辺もあるのなら…

動物も集まる筈なのだ」



…なのに、生き物の気配が何も聞こえない。



「…あ…」



さすがにイルも、違和感に気付く。


動物が近寄らない森…

だとしたなら、それは危険が潜んでいる森なのかもしれない。



◇◇◇◇◇


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