217話 オアシス
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「エルフの森…では、無い?」
砂漠を旅すること、幾日目か…?
リーン一行は、久々に目にした緑豊かか森と、
美しい泉がある地に、足を踏み入れていた。
「確かになぁ〜?森はあるけど…エルフが住んでいるような気配は無いですよね〜?」
リーンの言葉に、イルも同意する。
「でも、とりあえず休憩しますか?
ずっと歩き詰めでしたし…」
オセの提案に、皆も肯首する。
小休憩を省いて、この地まで強行したせいで、
皆、喉は渇き、疲れも溜まっていた。
「私は、腹が減り過ぎて…小悪魔の肉体がもう、悲鳴を上げています…」
夜から食べる量を減らしていたオーフェンは、
ヨロヨロと森の中でへたり込む。
「泉の方まで歩けるか?
木陰なら暑さも避けられるし、少し長めに休憩を取ろう」
リーンは、オーフェンを支えながら森の中まで歩き進める。
「さ、僕らも行こう!泉に入って水浴びもいいよね〜」
イルは、フィアロアを背負いながら、
ウキウキで進む。
しかし、背の上のフィアロアは…首を捻っていた。
「…うーむ?…何か少し…魔素の気配がするのじゃが…」
フィアロアは眉間に皺を寄せ、辺りを警戒しているようだった。
「…魔物でも…潜んでいるのでしょうか?」
オセも、フィアロアに倣い耳を側立てる。
しかし、聞こえるのは、風でさざめく木の葉の音だけだ。
「やはり…私には何も異変は聞こえないです…」
オセは、シュンと肩を落とすが…
それを聞いたリーンは、眉を寄せる。
「…いや、何も聞こえない…と言うのは確かに変だぞ?」
リーンは森の周囲を見渡す。
「…そうですか〜?」
どう見ても穏やかなオアシスに見えるのだが…
と、イルは首を捻る。
「これほどの森があり、水辺もあるのなら…
動物も集まる筈なのだ」
…なのに、生き物の気配が何も聞こえない。
「…あ…」
さすがにイルも、違和感に気付く。
動物が近寄らない森…
だとしたなら、それは危険が潜んでいる森なのかもしれない。
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