207話 ついにエルフの森が?
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翌日も泣きたくなる程の晴天だった。
いや、この砂漠に雨季などあるのだろうか?
「も〜、この砂漠地帯も半分くらいまでは
来たよね〜?」
イルが、ウンザリといった表情で歩く。
今朝も、凶悪な魔物と遭遇し、一戦交えてきたのだ。
幸い、数頭程しかおらず、リーンとオセの物理攻撃で何とか倒せたのだが。
暑さの上、いつ魔物に襲われるか分からない
環境は、旅人の精神まで蝕んでいく。
「フィアロア?大丈夫〜?」
イルは、フィアロアを背負いながら更に、日除け傘をさして、熱中症対策をした。
「うむ、暑いがまだ大丈夫じゃ」
コピー体である、フィアロアの体は、
毛根が枯れたオセの毛から出来ており…
姿もまた、老化してしまっていた。
故に、この中の誰よりも体力が無いのだ。
「しかし…あの前方に見えるのは…
何じゃろうな?」
皆が周囲の魔物の気配や、戦闘に注視していた中、フィアロアは遠く地平の彼方に見える影が気になっていた。
「前方…ですか?…確かに何か見えますね?」
オセも目を眇めて伺うが、遠過ぎて何かまでは分からないようだ。
「魔物かもしれぬが…ちょうど方向も進行方向だな…歩いてみるしか無いだろうな」
リーンは、警戒しながら前方の影を見遣る。
「ああ〜!エルフの森だったらいいんだけど〜」
イルの願望にも似た軽口に、
「そんな、すぐには着きませんよ」
こんな砂漠の中…エルフの森が未だ存在するかも、疑問だ…と、オーフェンは呟く。
「エルフの森…か」
砂漠の手前の村では、既に伝説と化していた
森だった。
世界樹の消失と共に…
森は息吹を失くし、エルフ族も絶えたのでは無いかと、リーンは推測していた。
そのような悲しい予測は…当たって欲しくは無いが…と、彼女は祈りながら。
「とにかく、進んでみよう」
一行は、期待と不安…逸る気持ちを抑えながら、慎重に進んで行く。
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