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205話 ちょっと休憩

◇◇◇◇◇



ーー聖域ーー



オーフェンがアイテムを使用し、聖呪術である加護シールドを作る。



「…これで私も、今日の分のアイテム使用は、終了してしまいましたが…この聖域を破れる

魔物も…そう出ては、来ないでしょう…」



陽はとうに沈み、辺りは天上の星々以外、

光の無い暗闇だ。


その中で、オーフェンの施した呪術は、仄かな光を帯び、一行の野宿する場を包み込んでいる。



「はぁぁ〜!やっと安心して休めるね〜」



イルは、敷き物の上に横たわり、大きく伸びをする。


オーフェンの加護のお陰で、誰かが神経質に

周囲への見張りをしなくてもいい状況は、

皆を暫し弛緩させ、焚き火を囲みながら、

各々寛いでいた。



「フィアロア様?お体はどうです?」



オセがフィアロアに温かい茶を渡しながら、

様子を伺う。



「うむ、大分楽になった。

今日ぐっすり休めば、回復するじゃろう」



フィアロアの顔色にも血色が戻り、

美味そうに茶を啜っている姿に、一同はホッと安堵する。


しかし一方、オーフェンの食事を見ていた

リーンは、少し気になり声を掛ける。



「オーフェン?…食欲が無いのか?

いつもは、もっとガツガツ食べていただろう?」



村で分けて貰った、塩漬け干し肉を焚き火で

炙った物を、オーフェンは、ちびちびと食べ進めていた。



「本当だなぁ〜?いつもは咀嚼しないで口に放り込むくらい食べてたのに〜?」


「失礼ですね…咀嚼くらいはしてますよ!

…ただ」


「?」



オーフェンは、盛大なため息を吐き、恨めしそうに

イルを睨むのだった。



◇◇◇◇◇


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