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202話 フィアロア倒れる

◇◇◇◇◇



イルの声に、一行はフィアロアの様子に気付く。



「…熱中症ですね…」



オーフェンは日陰に横たえたフィアロアを診て一言。



「治るのか?」



イルは、オーフェンへ鋭く問う。


フィアロアは、常より青白い顔をして、額には汗が滲んでいた。

意識が朦朧とするのか、目はきつく瞑ったままだった。



「フィアロア…」



イルは呟きながら、フィアロアの汗を拭ってやる。



「大丈夫ですよ、涼しくさせて、水分を摂らせて休ませてれば」



そう言い、オーフェンは水にほんの微量塩を入れ、フィアロアに飲ませる。


オセは、フィアロアが心配過ぎて、

見張りはできそうに無い為…リーンが周囲の見張りを買って出る。



「フィアロア…ごめん、僕がもっと早く気付いてれば…」



普段のイルからは想像できない程、真剣に…その青い瞳が憂いを帯び、フィアロアの力無い手を握っていた。


オセは、濡らしたタオルで扇ぎ、フィアロアに風を送りながら…


イルと同じく、主人の異変にいち早く気付けぬ己を責めていた。



昼食も含め、二刻程を休憩に費やした後、

一行は東へ向け歩き始める。



「すまぬのぅ…足止めさせてしまった…」



力無くフィアロアは皆へ向け声を掛ける。



「問題無い、そこまで遅延もしてないぞ?

この暑さだ…体調を崩す事も旅の中では、よくある事だ」



リーンは、フィアロアに静かに微笑む。


イルもオーフェンも、フィアロアも…


元の体とは違う、何らかのハンデを背負っているのだ。


万全とは言えない…だからこそ、皆で協力する事の大事さが問われるのだと…



リーンは改めて心に刻んだ。



◇◇◇◇◇


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