201話 イルの災難
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ドガァァッッンンン!!
サンドウォームの頭蓋に強烈な一撃が打ち込まれる。
「オオォーーッンンッッ」
痛々しい叫びを響かせながら、サンドゥオームは、一瞬で崩れ落ちる。
こんな巨体が、華奢な少女の一撃で致命となるとは…彼女の実力を知らぬ者なら、きっと目を疑うだろう。
リーンは息を切らす事も無く、杖を下ろす。
…だが、
「…む?」
サンドウォームが長い尾をくねらせながら、
倒れ込むその尾の先端が、リーンを掠める。
リーンは軽く身を引き、難を逃れるものの
衣服の一部が引き裂かれる。
「リーン様⁈ 大丈夫ですか⁈」
サンドウォームの尾で怪我を負ったのか?と、
慌ててイル達が駆け寄る。
「全く問題無い、服が少し掠っただけだ」
リーンは平然とはだけた服を見せるのだが…
「イル!この罰当たりが!」
突然オーフェンがイルを叩く、
そして、オセはリーンに覆い被さる。
「???」
イルとリーン、二人は訳も分からず混乱だ。
「駄目ですよ!リーン様、服が破れて胸が見えてしまってるじゃないですか!
もっとご自分で気をつけてください」
「そ、そうか…すまぬ…」
オセに注意され、リーンはたじたじだ。
しかし、何より割に合わないのはイルだろう。
突然オーフェンにぶっ叩かれたのだから…
(僕は何も見て無いのに…)と、イルが目で訴える。
「も〜!リーン様、その服さっさと何とかして下さい〜」
顔を抑え、涙目になったイルを不憫に思ったのか?どうなのか?
一行は、この辺で昼休憩を取る事にする。
サンドウォームの骸を、多少の日陰とし、
一息付いた時…
イルは違和感を覚えた。
「あれ…?フィアロア…?」
サンドウォームの件で、イルの背中に負っていた、フィアロアに注視することが無かったが…
彼が妙に静かだったと、改めてハッとする。
「フィアロア…⁈ 」
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