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201/268

201話 イルの災難


◇◇◇◇◇



ドガァァッッンンン!!


サンドウォームの頭蓋に強烈な一撃が打ち込まれる。



「オオォーーッンンッッ」



痛々しい叫びを響かせながら、サンドゥオームは、一瞬で崩れ落ちる。


こんな巨体が、華奢な少女の一撃で致命となるとは…彼女の実力を知らぬ者なら、きっと目を疑うだろう。


リーンは息を切らす事も無く、杖を下ろす。

…だが、



「…む?」



サンドウォームが長い尾をくねらせながら、

倒れ込むその尾の先端が、リーンを掠める。


リーンは軽く身を引き、難を逃れるものの

衣服の一部が引き裂かれる。



「リーン様⁈ 大丈夫ですか⁈」



サンドウォームの尾で怪我を負ったのか?と、

慌ててイル達が駆け寄る。



「全く問題無い、服が少し掠っただけだ」



リーンは平然とはだけた服を見せるのだが…



「イル!この罰当たりが!」



突然オーフェンがイルを叩く、

そして、オセはリーンに覆い被さる。



「???」



イルとリーン、二人は訳も分からず混乱だ。



「駄目ですよ!リーン様、服が破れて胸が見えてしまってるじゃないですか!

もっとご自分で気をつけてください」


「そ、そうか…すまぬ…」



オセに注意され、リーンはたじたじだ。


しかし、何より割に合わないのはイルだろう。

突然オーフェンにぶっ叩かれたのだから…


(僕は何も見て無いのに…)と、イルが目で訴える。



「も〜!リーン様、その服さっさと何とかして下さい〜」



顔を抑え、涙目になったイルを不憫に思ったのか?どうなのか?

一行は、この辺で昼休憩を取る事にする。


サンドウォームの骸を、多少の日陰とし、

一息付いた時…


イルは違和感を覚えた。



「あれ…?フィアロア…?」



サンドウォームの件で、イルの背中に負っていた、フィアロアに注視することが無かったが…


彼が妙に静かだったと、改めてハッとする。



「フィアロア…⁈ 」



◇◇◇◇◇

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