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200話 杖(物理)で大蛇を倒しに行く聖女

◇◇◇◇◇



リーンが前方の大蛇…サンドウォーム目掛けて走り出す。


手には愛用の、世界樹の杖を握りしめて。



「いずれは、この杖も正式にオーフェンに譲渡せねばならないが…今は打撃に丁度良い武器を、持ち合わせてないからな…」



リーンはそんな事を独りごちる。


世界樹の杖は、あらゆる面で優秀だった。


本来の使い方は…術者を守護し、その術を増幅させる効果に恩恵を得るものだが…


非常に頑強だという点でも有益なのだ。



「あの杖って…ランシェの、

いわば体の一部なんだろ?

…ちょっとだけ、ランシェが不憫だな…」



この後、リーンが杖をどう使うのか…

想像し、イルは眉を下げる。



「何を言いますか!

お祖母様に使われて、あの杖も至福の筈です!」



オーフェンは満足そうに微笑む。


正に、盲信徒とは彼の事だろう…と、

傍らで見ていたオセは、何とも言えない表情になるのだった。


そんな会話の最中に、既にリーンは魔物との距離を詰めていた。


リーンの走った軌跡に砂埃が舞う。


至近距離まで近づけば、サンドウォームの巨大さが一際感じるだろう。


大蛇…などと言う代物などではない。


リーンの前世での例えで言うならば…

二十両編成の列車を更に倍に大きくした感じ…

であろう。


サンドウォームは、リーンに気が付くと、

警戒し、口を大きく開け巨大で鋭い牙を剥き出しにし、威嚇する。



「悪いな、キサマは運が無かったと思ってくれ!

この場所を開け渡して貰うぞ!」



リーンは鋭い視線をサンドウォームへ遣り、

刹那、所持していた杖が風を切る。



◇◇◇◇◇


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