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197話 宴だ〜

◇◇◇◇◇



「山羊のチーズに、塩漬け豚のスープ…鶏卵の燻製…!に、木苺パイ!」



イルは宴で並べられた料理に目を輝かせる。



「ベリー酒もいかがでしょう?」



村の女がリーン達に酒を注ぐ。


オセは、甲斐甲斐しく皆に料理を取り分け

フィアロアの口の周りをフキンで拭う。


リーンは村人から、砂漠の情報を聞きながら、

既に何杯飲んだのか酒を仰っている。


イルも食欲旺盛なのだが…

何より、目をひくのが小悪魔の食欲だった。


小さな体の胃袋にどうやって詰め込まれているのか、料理が次々に消えていく。



「凝った料理は要らないので、腹に溜まる食べ物を頂けますか?」



と、まだ食う気満々だ。


仲間達も呆れたようにオーフェンを見るが…



「この体を維持するにはエネルギーが…」



と、言い訳なのか、真実か…どちらにせよ、

遠慮する気は無いらしい。


フィアロアなぞ、オーフェンの食べっぷりを見てるだけで胃もたれしてるようだった。


やがて、宵も更け…皆が満腹になったところで宴はお開きになり、リーン一行は明日の出発へ向け床に入る。



「料理、美味しかったなぁ〜」


「村人の厚意に報いるようにせぬとのぅ?」


「そうだね…魔王を倒して…世界を救って…」



話しながらイルは眠りに落ちる。

気楽なものだと、イルを睨みながら

フィアロアもまた目を瞑る。


リーンとオセの間に入り、幸せそうに眠るオーフェンを見ながら、リーンもまた睡魔に身を委ねる。


明日から、過酷な砂漠への旅が始まる。


オセは皆が無事で旅を続けられるよう、

信仰心は無いが、どこかの神に祈るのだった…



◇◇◇◇◇


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