197話 宴だ〜
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「山羊のチーズに、塩漬け豚のスープ…鶏卵の燻製…!に、木苺パイ!」
イルは宴で並べられた料理に目を輝かせる。
「ベリー酒もいかがでしょう?」
村の女がリーン達に酒を注ぐ。
オセは、甲斐甲斐しく皆に料理を取り分け
フィアロアの口の周りをフキンで拭う。
リーンは村人から、砂漠の情報を聞きながら、
既に何杯飲んだのか酒を仰っている。
イルも食欲旺盛なのだが…
何より、目をひくのが小悪魔の食欲だった。
小さな体の胃袋にどうやって詰め込まれているのか、料理が次々に消えていく。
「凝った料理は要らないので、腹に溜まる食べ物を頂けますか?」
と、まだ食う気満々だ。
仲間達も呆れたようにオーフェンを見るが…
「この体を維持するにはエネルギーが…」
と、言い訳なのか、真実か…どちらにせよ、
遠慮する気は無いらしい。
フィアロアなぞ、オーフェンの食べっぷりを見てるだけで胃もたれしてるようだった。
やがて、宵も更け…皆が満腹になったところで宴はお開きになり、リーン一行は明日の出発へ向け床に入る。
「料理、美味しかったなぁ〜」
「村人の厚意に報いるようにせぬとのぅ?」
「そうだね…魔王を倒して…世界を救って…」
話しながらイルは眠りに落ちる。
気楽なものだと、イルを睨みながら
フィアロアもまた目を瞑る。
リーンとオセの間に入り、幸せそうに眠るオーフェンを見ながら、リーンもまた睡魔に身を委ねる。
明日から、過酷な砂漠への旅が始まる。
オセは皆が無事で旅を続けられるよう、
信仰心は無いが、どこかの神に祈るのだった…
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