↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
3/4

はじまる

しかし、この位置に鏡を飾っているなんて変わっている学校だな。

階段の踊り場に鏡をかけているのはわかるが、階段を登りながら鏡を見る奴はいないだろうに何故ここに。


まるで、僕がここで階段から落ちるのがわかっていて

落ちていく自分の姿を見せるためにここに飾ったのではないかとさえ思えてくる。


鏡に映る自分が「自分の死に様見とけよ」って笑っているように見えたのは一瞬で、


僕の足元に人影が現れた


と思ったら、目の前に影が現れた。



・・・・・女の子?


人影の正体は女の子だった。


落ちていく方にバンザイする格好で両手を伸ばしながら女の子も僕同様に円弧(えんこ)軌道を描いて落ちていく、いや、僕の落ちる速度よりも速く落ちていく。


一瞬捕らえた彼女の表情は、とても真剣だった。



・・・なにが起きているのかわからないうちに、鈍い音がした。


僕はずっと目を開けていたつもりだったのに

知らないうちに目を瞑(つぶ)っていたらしい。


目を開けると、階段と廊下の堺の天井が見えた。


どうやら、生きているようだ。


体も痛いところがないし、大丈夫そうだ。

頭も痛くない。頭の下に何か柔らかい物があって無事だったようだ。


いや、頭だけでなく背中当たりまでに何か柔らかい物がある。

それが、緩衝材(かんしょうざい)替わりになったんだな。


・・・・柔らかい物?


慌てて体を起こすと、落ちていく途中で見た鏡に写っていた女の子だった。


落下した時の衝撃でか、頭がぼんやりしていて

何故この子が僕の下敷きになっていたのか理解できなかった。


少ししづつ頭が冴えてきて、僕の下敷きになって守ってくれたんだと状況を理解した。

しかし、

理解したはいいが


女の子は目を閉じたまま、目を開けない。

息はしてるようだけど・・・。どうしよう。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。