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創始者F
そう。当たり前。俺が会社の仕事なんてチョロいと考えていた結果が今の自分だ。
そして、それを俺は何度も繰り返してきたはずなのに、また、繰り返してしまった。
学ばない人間。莫迦。
これから、俺はどうすればいい? 何をすればいい? 分からない。何も分からない。
俺は会社からの帰り道の人通りの少ないその道で膝を着いた。
立つ気力がもう無い。立ちたくない。死にたい。
そう思った瞬間に俺は気づいた。
そうだ! 死んでしまえばいいんだ! 特に現実は好きでもない。今日で仕事も無くなった無職。もうこの世に思い残すことは何一つとしてない!
俺は走った。
走って、さっきまで帰っていた自分の家とは逆の会社へと戻った。
どうせ死ぬんなら、会社のビルから飛び降りて自殺してやる!
こうして俺はクビになった会社のビルの屋上へと足を踏み入れた。
「はは……なんだよ、この景色……」
その夜の俯瞰風景は――星空のように綺麗だった。
「現実は残酷なんじゃないのかよ……なんでこんなに綺麗なんだよっ!」
「それはまだ、現実に絶望して無いからなんじゃないかのぉ……」
その声は俺の後ろから聞こえてきた。頭の中から聞こえてくるものではない。
俺の後ろからちゃんと聞こえてきた。




