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Time is money制度  作者: 刹那END
社長
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23/35

社長Be

「私は――――死神なの」

 俺は言葉を失うのと同時に目を大きく見開かせて、一言。

「嘘……だろ……?」

 死神? ありえない。何? 死神って……なんだっけ? やべえ! 動揺しすぎて分からなくなった。あれだよな。死神って角と尻尾があって……――ってそれは悪魔だろ! 死神。しにがみ。シニガミ。SHINIGAMI。

「嘘だと思うでしょ?」

「いや、当たり前だろ……現実感無さ過ぎ……」

「それが嘘じゃないのよねー」

 真剣な眼差しから普段どおりの軽い顔に変わる女。そんな軽く流していい話じゃねえだろ!

「それで、お前が死神なのと……知恵を与えてきたのに関係はあるのか?」

 自分でも思った。冷静な質問だ、と。

「関係があるのよ。死神って魂を喰らうって聞いたこと無い?」

 ああ……そう言えば、死神はそんなんだったっけな?

 俺は微妙に頷いた。

「それで、魂を喰われた人間の体はどうなると思う?」

 魂が無いんだろ……?

「……植物人間?」

「そう。そんな状態になってしまうわけ。で、私達はそんな魂の無い体に魂を入れてあげるの。この世で十分に生きることの出来なかった魂を」

 ふーん……

 俺はいい話だと思った。だが、話の流れだと、俺は――――

「――俺の魂は?」

「死のうとしてたんだから、いいでしょう?」

 そりゃあ、いいけど、死ねなかったのもまた、事実だ。

「まあ……いいけど……」

 少し、躊躇いはある。

 死んだらどうなるかなんて誰もわからないしな。けど、こいつにはまあ、お金持ちにしてくれた恩はある。そいつの頼みごとなら、受け入れるしかないだろう。

「あなたって、良い人ね」

 そう言って微笑む女。

「そう言って何も抵抗せずに受け入れてくれたのはあなただけよ。すごいことだわ」

「いや、俺はただ、もう、人生に疲れてたし、死んでも良かったんだ」

「……ありがとう」

「こちらこそ」

 女はゆっくりと俺のほうへと近づいて、

「さようなら」

 と言ったその後――



 ――俺の意識は消え去った。

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