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救世主F
「早速、私の言う事を聞きいてもらうわ」
と、俺の反論なんて聞かないと言わんばかりに言ってきた女。
「多分、一千万は今日で百億になっていたはずよ」
「さあな……」
「まあいいわ。そのお金でこの企業の株を全て買いなさい」
と、パソコンを弄り始める女だったが、俺はその姿を一向に見ようとはしない。
「あなた……救世主になりたくないの?」
「お前の計画は救世主じゃない……」
溜息を吐く女は俺の方へと近づいて、顔を近づけてきた。
「――真実を教えてあげようか?」
「は……?」
「今、言った通りよ。あなたが“Time is money制度”を創らなければ――――日本は滅びるわ」
女からの衝撃の事実に俺の心は揺れた。
このまま、女の言う事を真に受けて、女の言うとおりに動くのが良いのか、悪いのか……
人生には最大の選択がある。
それが、この選択なのだとしたら、俺は慎重に選ばなければならない。
「考える……時間をくれ……」
そう言って、顔を俯かせた俺。だが、女は即答した。
「無理。今すぐ決めなさい」
くそぉ……
俺は悩みに悩んで回答を出した。
「分かった……お前の言うとおりに動く……」
俺はパソコンの方へと近づいて、その会社の株を全て買った。
と買ったところで気付いた。
「これ……もはや俺が社長になるんじゃ……」




