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救世主O
「じゃあ、逃げたりできないように、いつでも見張ってるからね? バイバーイ」
と手を振って、倒れたままの俺をほったらかしにして女は玄関のドアを閉じた。そして、俺の意識は闇に消えた。
株を買ってから一週間のときが過ぎた。俺はあの出来事から臆病者になり、一歩も外には出ていない。
食事は全て出前を頼んで済ませた。
そして、俺はパソコンに向かってその金額を見た。驚きはしない。もう、俺は限界が来ていた。恐怖が支配するこんな部屋で暮らすのには労力を必要としすぎる。
パソコンの画面に映る金額を数える労力も無い。沢山、ゼロが並んでいる。
もうどうでもよかった。
足の痛みはずっと続いている。
そして、俺が天井をなんとなく見上げていた内に目の前には女が立っていた。
「どうやって入った?」
「そんな平坦な声色で言われても答える気になれないわねぇ……もう少し驚いたらどう?」
「お生憎様、今の俺にそんな気力は無い」
そう。目の前に女がいることなんてどうでもいい。こいつが俺にやらせようとしてる事を知った時点で俺は生きる気力をも失くした。
「お前は何がしたいんだ……?」
「また、その質問か……あなたはただ、私の言う事を聞いておけば良い。それだけの話よ」




