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救世主N
女を殴りたいと思ったのは生まれて初めての経験だった。
こいつ……イカれてやがる……
「俺はもう、てめえには協力しねえ!」
「へぇー……だったら、あなたにはここで死んでもらうけど?」
そう言って、女はそれを俺へと向けた。
「おい……それは本物か……?」
女の手に握られた銃の銃口はまっすぐ俺の胸へと向いている。
「ええ。試しに撃ってみてもいいわよ? けど、撃つのはあなたの心臓だけど」
クソ野郎……
俺は舌打ちをした。だが、俺は思った。
「俺は別に死んでもいいんだよ! 自殺しようとしたこの身! いつ捨てても――――」
俺が先の言葉を話そうとした瞬間、それを遮るように銃から空気を振動させる音と共に銃弾が放たれた。その銃弾は俺の脚を貫き、俺は玄関の床に倒れこんで、もがく。
「うわぁあああああ!!」
痛さのあまり、声も出して、その痛みに俺は恐怖する。
「だったら、力を行使してでも、あなたには私の言うことを聞いてもらうしかないわね。別にいいじゃない。あなたは本当に救世主と呼ばれるのよ?」
くそ……そんな証拠……どこにあるって言うんだよっ……! 痛え……くそ……痛え……
「証拠なんて、次期に分かる事よ」
また……俺の心中を読みやがった……




