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Time is money制度  作者: 刹那END
救世主
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16/35

救世主C

 その笑みは不気味。

「お前は俺に……何をさせようとしてる……!?」

 玄関での怒鳴り声はアパートの廊下中に響き渡った。

「まあ、まずは中に入れてくれるか?」

「入れねえよ……俺はお前が信用できなくなった……」

 女は呆れたような溜息を吐いた。そして、呟く。

「金さえ手に入ればそれでいい。そう予想してたんだけどなぁ……やっぱり、人を動かすのって上手くいかないものね」

 女の口調が老人のものから普通の女性の口調に変わった。

「演技……だったのか……?」

「あれ? 気付いてなかった? 私の演技力も捨てたもんじゃないわね」

 皮肉を漏らすその口だが、表情は笑っていない。

「お前は……何者なんだよ……名前は……?」

 そう。俺はこいつから名前さえ、聞かされていない。そして、女は尋ねられた瞬間に考える素振りをみせた。

「本名を言え」

「声のトーンを一定にしないでくれるかな? 怖いわ」

「だったら、本名を名乗ろうとしろよ!」

 俺がそういったのにも拘らず、考え出す女に俺は腹が立って話題を変えた。

「何が世界の救世主だ!? Time is money制度なんてものを創ったら、世界は急変する! しかも、負の方向へ!」

「いいえ。ただ、差が大きいだけよ。優れている人はどんどん優れていき、莫迦な人はずっとそのまま。こんなに単純な世界はないんじゃない?」

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