救世主B
一週間後。と、言いたいところなのだが、現実そんなに時間は早く進まない。それは俺が暇を持て余しているからだ。
暇すぎる俺は女から貰った本を手にとって、読み始めてみる。
これが何故だか分からないがスラスラと頭に入ってくる内容だった。そして、一日で五百ページあるその堅苦しい本を読み終えた俺は鳥肌が立った。冷や汗も垂れる。
俺は顔を引きつらせながら、その本を閉じた。
おいおいおいおい! あいつは何の目的があってこんな本を渡してきやがったんだ? てか、この本の内容って絶対、今の科学で解明されて無い内容だろ!?
俺は一つの疑問に至った。
“あの女……何者なんだ……?”
頭からあの女の声が聞こえてきたのもおかしいし、先の株での一千万円もあいつのおかげ……あの女……俺をどうするつもりなんだ?
心臓の鼓動が早くなっていくのが分かる。
唾を飲み込む音も鮮明に聞こえた。
――怖い。
あの女の存在が怖くなった。そして、本の内容で俺の頭の中に浮かんでくる事も怖かった。
“Time is money制度”
やばい……こんなもの創っちゃいけない! くそ……創らないためには女に会わない方がいい! 早くここから出ないと!
そう思って、俺が走って玄関へと向かい勢い良く、玄関のドアを開けた瞬間、その笑みがあった。
「どこへ行くのじゃ? 逃げる気か?」




