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救世主Li
そのまま、女は俺の許可なしにずかずかと俺の一室に入ってきた。そして、一言、
「狭いのう」
と文句を垂れやがった。
「で、どうすりゃいいんだ?」
「ん? 次も簡単じゃよ」
とまたまた許可なしにパソコンを弄くり始めた女は俺に何かの画面を見せて、言う。
「その一千万を全て使って、この会社の株を買うのじゃ」
「えぇ!? せっかく偶然、一千万も稼げたのに!?」
「失敬な。偶然じゃないわい! 実力じゃ、実力!」
と、えっへんと言わんばかりに偉そうな姿勢をする女。
「マジでか? 一千万も稼いだのに……?」
もう一度、同じ事を尋ねた俺に女は溜息を吐きながら、
「小さい男よのう、お前は……」
と呆れたように呟いた。
「一千万で満足か?」
そう俺に尋ねてきた女。それはまるで、一千万以上の金を稼げるような口ぶりではないか。
「おい……嘘だろ……?」
「嘘だと思うのじゃったら、四の五の言わずにその会社の株を一千万で買うのじゃ! まあ、一週間は掛かるじゃろうから、三十万くらいは手元に残しておいたほうが良いじゃろう」
俺は溜息を吐きながら、その女を見た。その顔は微笑んでいる。
こっちは笑い事じゃないんだよ……人生懸かってるんだっつーの!
「ああ。それと、これをお前に渡しておく」




